『Apex Legends』にて「絵文字荒らし」が発生中。不気味な横棒が視界を遮る、ゲームのクラッシュも

『Apex Legends』にて、「絵文字荒らし」が出没中だという。名前にシンボルを挿入できる現象が発生しており、それを悪用する者が現れているようだ。視界を妨げられるケースのほか、ゲームが強制終了する現象までも報告されている。

現在『Apex Legends』にて、「絵文字荒らし」が出没中だという。名前にシンボルを挿入できる現象が発生しており、それを悪用する者が現れているようだ。視界を妨げられるケースのほか、ゲームが強制終了する現象までも報告されている。


今回問題となっている現象は、主に『Apex Legends』PC版で確認されているようだ。SNSやフォーラム上では、本作にて名前に絵文字や画像を含むユーザーと遭遇したとの報告が相次いでいる。この現象が広まったのは最近と見られ、海外掲示板Redditでは12月16日付けの遭遇報告が確認できた。そして、17日からは同掲示板やSNS上で、絵文字を名前に入れる手法を共有するユーザーも見られる。特殊な文字をコピーして名前に挿入することで、ゲーム内で画像シンボルとして表示される仕組みだ。具体的な発信源については、悪用を助長する可能性があるため割愛する。『Apex Legends』PC版では、各プラットフォームのユーザー名がゲーム内の名前に反映される。つまり、名前に文字をコピペするだけで簡単に絵文字を利用できてしまうのだ。

単に絵文字が入れられるだけであれば、ちょっとした遊び心で済んだだろう。しかしながら、事態は急速に深刻化した。絵文字のなかには、極端に広い範囲を覆うような画像も含まれていたのだ。本作では右上にログが表示されるため、邪魔な名前のユーザーが表示されるたびに視界が遮られることになる。この現象は国内外のプレイヤーから報告されており、画面の上半分が覆い尽くされるようなケースもあるようだ。さらには、名前に絵文字を利用しているプレイヤーが原因と見られる、ゲームの強制終了までも報告されている。「絵文字利用者に倒された瞬間に、ゲームがクラッシュした」との証言もあがっている。推察するに、不正な絵文字がログに流れ込むなどすると、クライアントがエラーを起こしてしまう現象だろう。

こうした現象への応急処置としては、「動画配信モード」がある。これはマッチ相手のプレイヤー名を匿名化するオプションだ。本作の設定画面「ゲームプレイ」タブの「動画配信モード」から切り替えられる。こちらを「全員」に設定するとよいだろう。ログに絵文字が流れ込むのが原因ならクラッシュにも効果があるはずだが、確実に被害を防いでくれる保証はない。しかしながら、少なくとも視界を絵文字で妨げられることはなくなるはずだ。

なお、本問題については開発チームも把握しているようだ。Redditにおける「画面を埋め尽くす馬鹿げた名前をどうにかしてくれ」との投稿に、本作ライブテクニカルデザイナーを務めるrspn_exgeniarことAaron Li氏が反応。「修正に取り組んでいる」と回答している。少なくとも修正予定なのは幸いながら、今の所は上述の応急処置で様子を見るしかなさそうだ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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