『ディアブロ II リザレクテッド』オリジナル版から11年ぶりのバランス調整パッチを発表。ランク上位争うラダーも実装


Blizzard Entertainmentは日本時間12月16日、『ディアブロ II リザレクテッド』の大型アップデート「パッチ2.4」の詳細を公開した。オリジナル版『Diablo II』から数えると、実に約11年ぶりのバランス調整含む大型アップデートとなる。同パッチは来年2022年初頭に、PTR(公開テストサーバー)向けに配信予定だ。
 

 
『ディアブロ II リザレクテッド』は、2000年に発売された傑作アクションRPG『Diablo II』のリメイク作品だ。本作はオリジナル版からのグラフィックの刷新はもちろん、QoL関係の改善など遊びやすさを向上する工夫も盛り込んでいる。一方で、9月24日の本作発売以降には、サーバー接続の問題や不具合など多数の課題も浮上していた。そのため、現在までの本作アップデート内容は不具合修正などが中心だった。一方、今回のアップデートにはバランス調整やコンテンツ追加などが豊富に盛り込まれている。また、安定性が確保でき次第提供すると伝えていた「ラダー」も実装されるとのことだ。開発元としては、ある程度本作の地盤が固まったと認識したのだろう。

パッチ2.4の目玉のひとつが、上述のラダーだろう。こちらは、プレイヤーたちが新規キャラを作成し、ランキング上位を狙う競技性のあるモードだ。ラダーには、通常プレイと同様に復活が可能な「スタンダード」と、1回死亡したら終了の「ハードコア」が用意される。また、拡張パックコンテンツを含む「エキスパンション」モードも別途用意されており、こちらもスタンダードとハードコアに分かれている。つまり、拡張前/拡張後とスタンダード/ハードコアを合わせて、全部で4種類のラダーモードが登場予定だ。また、ラダーモードでは専用のルーンワードも利用できるそうだ。ルーンワードは、武器強化アイテム「ルーン」の組み合わせによって、強力な効果が発動する要素。これまで登場しなかった新規ルーンワードが、ラダー専用として実装されるとのこと。
 

 
そして、各クラスのバランス調整も実施される。オリジナル版『Diablo II』でバランス調整パッチが配信されたのは、2010年3月のパッチ1.13cが最後だ。その後も不具合修正や新規OS向けの互換性確保パッチは配信されていた。しかし、ゲームプレイに関わる調整は『Diablo II』という作品として見れば実に11年ぶりとなる。クラススキルへのバランス調整は、全クラスを対象とした大規模なものになるようだ。具体的な変更点は明かされていないものの、現状で力不足と見られるスキルなどを調整し、ビルドの幅を広げる方針のようだ。

また、プレイヤーを助けてくれる傭兵についても調整予定とのこと。現状本作では、傭兵の一種「砂漠の傭兵」の使用率が高いとのこと。この傭兵はオリジナル版でも絶大な人気を誇っていた。理由はいくつか挙げられるものの、特筆すべきはプレイヤーキャラを強化するオーラを使用可能な点だろう。多数のビルドとの相性も良く、ほとんどデファクトスタンダードと化していた。パッチ2.4では、ほかの傭兵にも使用するメリットが生まれるよう、スキルやステータスの強化が実施される予定だ。ほかにも、アイテムを合成するホラドリムのキューブには新たなレシピが追加。新レシピによりセットアイテムの強化も可能になる。そして、ラダーとは別に新ルーンワードも登場するようだ。さらなる詳細については、公式のパッチ2.4告知ページを参照されたい。
 

 
オリジナル版『Diablo II』には、2000年のリリースから約10年間にわたり、数多の調整が施されてきた。その重厚な歴史を引き継ぐ『ディアブロ II リザレクテッド』は、パッチ2.4でどのような方向性を開拓するのだろうか。

『ディアブロ II リザレクテッド』は、PC/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。パッチ2.4は来年2022年初頭、PTR(公開テストサーバー)向けに配信予定。