『Fate/Grand Order』開発がディライトワークスからアニプレックス子会社へと移管へ。アニプレックスがディライトワークスのゲーム事業を買収


アニプレックスは12月15日、ディライトワークスのゲーム事業を会社分割により承継した新会社(名称は後日発表予定)の全株式を取得する株式譲渡契約をディライトワークスと締結したと発表した。取引の完了は、会社分割の有効な成立、関係当局の承認および許可の取得等を条件とし、来春に予定されている。つまるところ、ディライトワークスのゲーム開発事業が新会社に切り離され、その新会社はアニプレックス傘下に入ることになるようだ。
【UPDATE 2021/12/15 16:05】
ミスリードとなりえるため、記事タイトルを「『Fate/Grand Order』開発からディライトワークスが離脱。アニプレックスがディライトワークスのゲーム事業を買収へ」から「『Fate/Grand Order』開発がディライトワークスからアニプレックス子会社へと移管へ。アニプレックスがディライトワークスのゲーム事業を買収」へと変更

これにより、『Fate/Grand Order』製作委員会からは、ディライトワークスは外れ、アニプレックスおよび有限会社ノーツ(TYPE-MOON)および新会社という体制となるそうだ。ディライトワークスの『Fate/Grand Order』開発チームも、そのほかのゲーム事業とともに新会社へと移管されるとのこと。ディライトワークスのすべてのゲーム事業は新会社で継続されるようだ。

『Fate/Grand Order』はこれまで、ディライトワークスが開発、TYPE-MOONが監修し、アニプレックスから配信されていた。しかしディライトワークスのゲーム開発事業が切り離され新会社としてアニプレックス傘下に入ることで、これまで同作を開発していたチームは新会社にて引き続き『Fate/Grand Order』に携わる。同作における運営および開発体制は大きくは変わらないだろう。

ディライトワークスは、移管されるゲーム事業を除く事業を今後も継続するとのこと。同会社は『Fate/Grand Order』を看板とし成功してきた会社であっただけに、ディライトワークスとしても業界としても激動の一手となりそうだ。なおディライトワークスの小野義徳社長は、今回の取引について以下のようにコメントしている:

この取引の完了によって、今後新たなるゲーム創りへのチャレンジの機会が増え、これまでにない感動と興奮を届けることができるようになると確信しています。
ディライトワークスの企業理念である「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」という想いとともに、これからも世界中の人々に向けて幸せを届けたいと思っています。
私たちといま感動を創造しているクリエイターの皆さん、これから新たに出会うことになるクリエイターの皆さんたちとともに、新しいフロンティアへ出航できることに対して大きな希望と夢を膨らませています。

【UDPATE 2021/12/15 15:55】
ディライトワークスのプレスリリースに掲載されていた、小野義徳社長のコメントを追記

※ The English version of this article is available here