『グランブルーファンタジー ヴァーサス』Steam版の人口回復中。さまざま新展開の『グラブル』格ゲーの人気は昨年末の水準に


Cygamesは12月14日、『グランブルーファンタジー ヴァーサス(以下、GBVS)』にて、Ver2.70を配信開始した。同バージョンでは、新プレイアブルキャラクターとしてヴィーラおよびアバタール・ベリアルが登場し、全キャラクターを対象とした強化調整が実施。アップデートにあわせて、新エディションおよび廉価版も発売されているなど、動きが活発になっている。そのためか、Steam版における人口が回復しているようだ。


『GBVS』は、Cygamesが企画および制作、アークシステムワークスが開発している2D対戦格闘ゲームである。Cygamesが2014年より配信中のRPG『グランブルファンタジー』を原作に、現在24人のキャラクターたちがプレイアブルキャラクターとして登場。1ボタンで技が出せるアビリティのシステムや、ガードボタンが存在するなど、初心者にも遊びやすい仕組みが導入されている。また本作には、アクションRPGとしてプレイできるRPGモードも搭載されている。


本日12月14日のアップデートでは、新プレイアブルキャラクターとしてヴィーラおよびアバタール・ベリアルが追加された。ヴィーラは、攻撃が遅い分ガードさせて有利だという突進技「スカーレット・オース」や、カタリナのエメラルドソードと似た性質の無敵技「レッドベリルソード」など、一通りの技が揃ったキャラクターだ。投げ技「光の剣」を成功させるか、奥義「シュヴァリエマージ」を発動すると変身。変身後はアビリティ全般が強化されるほか、ビットを使った行動も解禁される。

またアバタール・ベリアルは、一部の技でHPを消費しながら戦うャラクターだ。各アビリティのプラス版では、HPを消費する代わりにクールタイムが短く設定されている。また「盲目的ナ信心」以外のアビリティヒット/ガード時には、2種類の派生を持つ特殊技「聖約」の発動によって続けて攻撃が可能。HPを消費する分、攻撃面が強力になっているようだ。DLC「ヴィーラ&アバタール・ベリアル」追加パックは、税込1100円となっている。


また今回のアップデートでは、新キャラクター2名を除く22名のキャラクターを対象とした強化が実施された。プレイヤーの間では、弱体化の目立つ『GBVS』のバトルバランス調整に対して、不満の声が挙げられてきた。今回のバトルバランス調整では、少なくとも全キャラクターが強化されており、プレイヤーにとって朗報と言えるだろう。

そのほか、本日のアップデートにあわせて新価格の廉価版と、ヴィーラおよびアバタール・ベリアルも含めて全キャラクターを収録したレジェンダリーエディションが発売されている。Steamの売上ランキングでは、記事執筆時点でレジェンダリーエディションが国内売上トップの2位、全世界売上トップの26位にランクイン。国内売上トップでは、同じく記事執筆時点でDLC「ヴィーラ&アバタール・ベリアル」追加パックが17位、廉価版発売にあわせて価格改定された通常版が50位となっている。

Steamの国内売上トップのスクリーンショット
SteamDBのスクリーンショット


そんなゲーム内外のさまざまな動きが重なったためか、『GBVS』のプレイヤー数が増加しているようだ。SteamDBのデータによると、本日14時ごろにSteam版『GBVS』の同時接続者数が1105人を記録している。Steam版『GBVS』では、ユエルが実装された2020年12月に記録した1033人を最後に、ピーク人数が1000人を下回ってきた。直近のデータでは2021年10月は184人、11月は174人を記録。リリース当初に達成した5287人には及ばないものの、カリオストロが実装された2020年9月のピーク人数も上回っており、プレイヤー数がかなり回復したといえるかもしれない。

プレイヤー数増加の要因としては、新キャラ2人の追加やバランス調整、通常版の5000円近い値下げなど、さまざまな動きがあったためはっきりとしたことはわからない。ただし、Steamの売上上位にレジェンダリーエディションがランクインしていたことは事実であり、このタイミングで新規プレイヤーが増加しているのは間違いないだろう。


『GBVS』は、PlayStation 4/PC(Steam)向けに発売中。新価格となった通常版は、税込2178円(旧通常版は税込7679円)。追加キャラクター13名も収録したレジェンダリーエディションは税込6578円となっている。また12月26日23時59分を締め切りに、参戦キャラクターアンケートも実施中だ。






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