グロテスク・ホラーアドベンチャー『Scorn』2022年10月に発売へ。数度の発売延期を経て、現在の開発度は75%

デベロッパーのEbb Softwareは12月11日、ホラーアドベンチャーゲーム『Scorn』を、2022年10月に発売すると発表した。『Scorn』は、不気味な異世界に放り込まれ探索する、一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。

デベロッパーのEbb Softwareは12月11日、ホラーアドベンチャーゲーム『Scorn』を、2022年10月に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S。
 

 
『Scorn』は、不気味な異世界に放り込まれ探索する、一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。H.R.ギーガーやズジスワフ・ベクシンスキーの作品から影響を受けたグロテスクなビジュアルが特徴で、コンセプト面においてはフランツ・カフカやデヴィッド・リンチ作品などからも影響を受けているという。

本作はオープンエンド型のゲームスタイルを採用し、プレイヤーは薄暗く迷路のように入り組んだステージを探索する。主人公は、生き物のようにうごめく武器を保有しており、銃や近接武器として使えるほか、特定のオブジェクトへのインタラクトにも必要となる模様。ステージ内には異形のモンスターが徘徊し、プレイヤーの存在に気づくと襲いかかってくる。ただ、弾薬には限りがあるため、戦うのか逃げるのか、またステルスプレイにてやり過ごすのかといった戦略が求められる。ゲートの開け閉めによって、安全なエリアを確保することも重要になるようだ。

弾薬は、特定の場所に設置された装置にて補給可能。武器をグァバッと割り、入手した弾薬のような何かを内部の孔にグチュグチュと挿す、何ともグロいリロード描写が印象的である。本作の世界では、あらゆるものが生きた存在として表現されており、物語はそうした環境を通じて感じ取っていくことになるとのこと。
 

 
本作は2014年に開発がスタートし、2度目のKickstarter挑戦により開発資金を獲得。H.R.ギーガー作品の影響色濃いビジュアルなどが大きな注目を集めた。本作は、当初は2018年10月発売予定とされていたが延期を重ね、直近では2021年秋に発売予定だった。ただ、今年11月になってさらに延期すると発表。そして今回、2022年10月に再設定された。現在の開発度は75%だそうで、追加した開発期間にて、背筋がゾッとするような悪夢の世界を、思い描くビジョンどおりに仕上げていくとしている。

ちなみに11月の発表時には、それまでしばらく音沙汰がなかったうえに、出資者を軽視するかような発言が開発者から出され、ファンからの反発を招く結果に(関連記事)。その反省からか開発元Ebb Softwareは、新たにコミュニティマネジャーを雇ったことを明らかにしている。今後は、開発状況を定期的に伝えていくとのこと。

今回の発表に際しては、3Dアーティストへのインタビューを公開。本作のビジュアル制作の背景を語っているほか、以下の映像も公開された。本作のステージ内には、先述した弾薬補給や武器のアップグレードなど、さまざまな役割の装置が存在。この映像で操作しているのは、ゲームの進行にかかわる装置とのことで、いたる場所に点在し、操作することで周囲の環境が変化していくという。
 

 
『Scorn』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに2022年10月発売予定だ。Steamのストアページによると、本作は日本語音声・表示にも対応するようである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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