『Battlefield 2042』武器などのバランス調整を図る「アップデート#3.1」配信へ。もう必死で屋上を取らなくていい


Electronic Arts(以下、EA)は12月9日、『Battlefield 2042』にて「アップデート#3.1」の内容を発表した。日本時間で本日12月9日17時に配信予定だ。今回のアップデートでは、今年最後の調整がおこなわれる。


『Battlefield 2042』は、マルチプレイFPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作。最大128人(PS4/Xbox Oneは最大64人)での大規模対戦が特徴だ。本作は11月19日のリリース以降、不具合や問題点の指摘が続出。開発元の頻繁なアップデートによる対応が続いていた。今回の「アップデート#3.1」は、今年最後のアップデートとなる。一連のアップデートよりも比較的小規模ながら、コミュニティで散見される不満点にメスが入れられている。

まず、投擲アイテムである「近接センサー」が弱体化される。近接センサーは敵が接近すると、マーキングしてアイコンを表示してくれる装備だ。壁や障害物の向こうでも敵を示してくれる上、範囲や効果時間も優秀で防衛戦闘などでは多大な優位性をもたらす。しかし、やや優秀すぎる傾向もあった。適当な場所に投げ込んでおくと、勝手にアシスト経験値が大量に舞い込む。逆に、攻める側では常に敵から丸裸になるので、付け入る隙がなくなることもしばしばだった。今回のアップデートで、効果時間は30秒から14秒に、索敵範囲は30メートルから20メートルに、持ち運べる数が2個から1個にと大幅に弱体化。手軽で強力な索敵手段が弱まったことで、索敵スペシャリストであるキャスパーの価値が上がりそうだ。

続いて、多くのプレイヤーに朗報となりそうなのが「ブレイクスルー」モードにおける屋上キャプチャーポイントの削除。攻撃側の鬼門となっていた「カレイドスコープ」「オービット」「アワーグラス」における屋上目標が軒並みなくなり、別の位置になるのだ。同モードではポイント占拠が攻撃側の勝利条件であるため、防衛側が極端に有利な屋上は鬼門となっていた。この変更により、屋上に泣く泣く突撃して無残に散っていく仲間たちを見ずに済むようになるだろう。


武器関係では、アンダーバレル装着のグレネードランチャーの不具合が修正される。まず、近距離で着弾したグレネード弾が跳ね返ってしまう問題が修正される。そして、徹甲グレネードが車両にダメージを与えない不具合も修正予定だ。徹甲グレネードはこれまで正常に機能していなかった。車両などに着弾してもダメージを与えられない場合がほとんど。そればかりかボヨンと跳ね返される場合もあり、存在意義が危ぶまれていた。装備枠を埋めない対ビークル手段は貴重であり、今回の修正によって活躍してくれることだろう。

武器のバランス調整としては、多数銃器の射撃精度が上がるようだ。射撃精度については先の「アップデート#2」でも全体的に向上されていた。今回の調整は、それでも不十分だったとの判断だろう。発表内容によれば、“ほとんどの武器”にてタップ撃ちやショートバーストの分散値が減少。連射時に弾が散り始めるまでの時間も少し延長されるとのこと。バースト射撃などの遠距離での命中率向上が見込める調整だ。また、AK24、LCMG、PKP-BP、SFAR-M GL、PP-29については、照準が唐突に暴れすぎないようリコイルが調整されるとのこと。ほかの武器についても、全般的にリコイルコントロールがしやすく調整される。また、LMGカテゴリーの武器について、弾の分散とリコイル低減および連射性能を強化すると別途記述されている。そしてSMGカテゴリーの武器については、腰撃ちの精度が改善されたそうだ。

最後に、車載武器の性能についても調整が施される。「M5C ボルト」などで猛威をふるった30mm砲は、連射速度が低減。またヒートアップしやすく、冷めづらくなったことで連射しづらくなった。遠距離でのダメージ減衰もしやすくなったようだ。そして「EBAA ワイルドキャット」の57mm砲は弾が散らなくなったかわりに、弾倉は12発から8発に削減。直撃ダメージが85から75に、爆発ダメージが70から35に下方修正されている。一方で、車載武器が直撃した際に爆発ダメージが与えられない不具合も修正されている。車両への付け入る隙が生まれそうな調整となっているが、どのように作用するか未知数な面もある。さらなるアップデートの詳細については、公式のアップデート#3.1ページを参照されたい。


今回の更新は、開発チームが年末休暇に入るため今年最後のアップデートとなるそうだ。次なる告知やアップデートについては、新年を迎えてからになるだろう。本作では発売直後から問題が発生し部分的には対応されたものの、まだまだ懸念は残っている。新年に入ってからも早急な対応が求められるだろう。

『Battlefield 2042』アップデート#3.1は、日本時間で本日12月9日17時に配信予定。