開発者のOskar Stålberg氏は12月2日、街づくりアートゲーム『Townscaper』のブラウザ向けデモ版を公開した。インターネットブラウザを通じて、無料で同作のデモ版を遊ぶことができる。
『Townscaper』は、さまざまなパーツを組み合わせて街を作るシミュレーションゲームだ。プレイヤーに与えられるのは、水上の小さな土地。周囲をクリックすることで土地を広げることができ、石畳が広げられていく。そして、好きなマスを選択すると、即座にそのエリアにブロック状の建物が出現。ブロックをつなげたり、重ねたりすることで、家を増やして街を形成することができるのだ。建物は色を指定することができるので、カラフルな景観を生み出すことが可能。また、気ままにブロックを並べていくだけで、勝手に窓や扉、植木などがポコポコと生えてくるため、生成されていく街並みを見ているのが楽しい。
製品版は今年8月に正式リリースされており、さまざまな機能が追加。より大きなグリッドが用意され、大規模な街でもパフォーマンスが落ちないように最適化された。キーボードのキーアサイン機能も実装されたほか、Steam版にてobjファイルの出力も可能となった。objファイルとは、3Dモデルファイルのひとつ。MayaやBlenderといった3Dモデリングソフトで、『Townscaper』の街並みを読み込むことができるというわけだ。
*『Townscaper』の作品をBlenderで出力し、3Dプリントした例。
一方、今回公開されたブラウザ版デモは、本作の基本的な機能のみを抽出したミニマルなバージョンとなっている。とはいえ、グリッドを選択して土地を広げ、建物を連ねていく体験はそのまま。建物のカラーも自由に選択できるため、ブラウザ版だけでもかなりじっくり遊ぶことができるだろう。まずはデモバージョンにて本作の触り心地を確かめ、気に入ったら製品版を買ってみるのもよさそうだ。
Twitterでは、『Townscaper』を活用したさまざまな作例が投稿されている。カラートーンを統一してみたり、立体的に入り組んだ街並みを構築してみたり、あるいはバウハウス風にシンプルな建築で勝負してみたり。製品版のライティング機能を駆使しながら、美しいスクリーンショットを撮影する動きが盛り上がっているようだ。Steamでは1万3000件以上のレビューが寄せられステータス「圧倒的に好評」を獲得。ファンから強い支持を獲得していることが分かる。
なお本作は12月1日、Xbox One版も発売された。Xbox Game Passにも提供されているため、より気軽に本作に触れることができるだろう。『Townscaper』はPC/Mac(Steam)およびXbox One/Nintendo Switch向けに発売中だ。ブラウザ向けデモはこちらで プレイできる。