『Apex Legends』にて、ランクマッチ/アリーナのマッチメイキング不平等問題に開発者が言及。なぜスキル差バラバラなスクワッドになるのか

『Apex Legends』のランクマッチ/アリーナにおける議論が活発化しているようだ。『Apex Legends』開発者による言及が反響を呼んでいる。

Apex Legends』にて、ランクマッチ/アリーナにおける議論が活発化しているようだ。ユーザーの一人が、Respawn Entertainmentにてリードソフトウェアデザイナーを務めるSamy Duc氏に対し、Twitterで不満をぶつけている。それは、ランクアリーナにおけるMMR(マッチメイキングレート)についてだ。今シーズンのパッチノートではマッチメイキングが改善されたと記載されていたものの、同ユーザーとしてはその効果は感じられないという。

ダイヤ・プラチナ帯のプレイヤーと遊んでいたかと思えば、次の試合ではいきなりシルバー帯のプレイヤーと組まされるケースなどがあり、MMRは機能していないというのがユーザーの意見だ。そのため、MMRではなくランクにもとづいたマッチメイキングにすべきではないか、という指摘である。
 

 
これに対してDuc氏は、リプライにて自身の見解を述べている。同氏いわく、MMRと実際のランクは必ずしも同じであるとは限らないという。つまり、同じMMRであっても、異なるランクの相手とマッチングする可能性があるということだ。このとき、フレンドとパーティを組んで出撃する場合は大きな問題は起こらない。

しかし問題は、ソロで出撃しようとした場合である。このとき、とくに高ランク帯においては、一緒にプレイする相手が非常に見つけにくくなるという問題が生じるのだ。つまり、同じパーティでもランクが異なる場合が発生してしまい、足並みを揃えてプレイするのが困難になるということだろう。ただしDuc氏の見立てとしては、プレデター帯に属するプレイヤーはごく少数であることから、MMRのシステム自体は問題ないという意見である。
 

 
今回のDuc氏の言及については海外掲示板Redditでもシェアされ、ランクアリーナ・ランクマッチに広くおよぶ話題として反響を呼んでいる。スレッドではDuc氏の見解に自身のプレイ体験を重ねるユーザーが証言。一緒にプレイするフレンドがいないためソロでランクマッチに出ていたものの、ゴールド以上のプレイヤーとマッチングすることすらできず、高ランクを目指すことを諦めている、として嘆いている。一方、ソロで遊ぶプレイヤーは少なく、そのなかでも高ランク帯に絞ればさらに母数が少なくなることから、MMRがうまくいかないことに理解を示すもある。

ほか、ソロ用とパーティ用に別々のランクとロビーを用意したほうがいいのではないかという意見も存在。しかしこれに対しては反論も。今以上にプレイヤー層が分割されてしまうことにより、マッチを見つけることが不可能になるだろうとの意見もある。なかには、ソロでマッチングに不満が出るのであれば、高ランク帯はパーティを組むことを必須にするのはどうかという極端な意見も飛び出した。

マッチメイキングについては、Duc氏が述べたような事情もあり、非常に調整が難しいことがうかがえる。一方で、ランクマッチ/アリーナに挑むプレイヤーが不釣り合いなレベルのプレイヤーと組まされ、思うようにランクを上げられないのも捨て置けない問題だ。マッチメイキングについてはシーズンごとに改善が進められていると思われるが、はたしてユーザーの苦悩が払拭される日はくるのだろうか。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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