リアル農業ゲーム『Farming Simulator 22』人気大爆発。Steamの同時接続プレイヤー数は一時10万5636に達し、みんな農家
今月11月22日に発売された『Farming Simulator 22』が、好調なスタートを切っているようだ。SteamDBが報告している。長らくシリーズ展開されてきた農作業ゲームの人気が、新たなレベルに到達している。
『Farming Simulator 22』は、農作業を体験するシミュレーターだ。プレイヤーは農業従事者として、農場を建設し、農作業に勤しむ。畑を耕し、種を撒き、水をやり、農作物を収穫するのだ。農作業を楽にするための農業機械も登場。Case IH、CLAAS、Fendt、John Deere、Masse Ferguson、New Holland、Valtraなどのブランドから、400台以上の車両やツールが使用できる。広大な畑で黙々と勤しむ農作業体験が、どっぷり楽しめる。
今作では南フランス、アメリカ中西部、ヨーロッパのアルプス地方をイメージした3つのマップが登場。畜産においては牛、羊、鶏、豚、馬、さらにはミツバチなどが登場。新要素としては生産チェーンの仕組みや季節のサイクルが導入され、没入感がさらに高まる。そのほか、クロスプラットフォームマルチプレイを含めたオンラインマルチプレイに対応しており、友人たちと農作業が楽しめるわけだ。なおSteam版のマルチプレイは最大16人でのプレイに対応している。
今作は海外では開発元GIANTS Softwareから発売され、国内コンソール版はバンダイナムコエンターテインメントが販売を担当。11月22日に発売されるや否や、多くのプレイヤーが本作を遊び、Steam同時接続プレイヤー数は一時10万5636にまで達した。11月29日10時現在でも、3万以上のプレイヤーが本作を遊んでいる。人気タイトルと肩を並べており、かなり好調なスタートを切ったようだ。
なぜこれほど人気を呼んでいるのか。実は同シリーズでは、『Farming Simulator 22』が久々の新作なのである。PCで発売されたシリーズ作品は、2018年11月に発売された『Farming Simulator 19』が最後。『Farming Simulator 20』はNintendo Switch/モバイル向けに発売され、『Farming Simulator 21』はそもそも存在しない。3年ぶりの完全新作ということで、期待や飢餓感の高さが数字として出たのかもしれない。
また開発元Giants Softwareは、『Farming Simulator』は新作を出さない期間もさまざまな取り組みを続けていた。『Farming Simulator 19』のDLC展開が続けられていたほか、Epic Gamesストアにて無料配布が実施。そのほか『Farming Simulator』シリーズのプロリーグ「Farming Simulator League」を設立し、同作のeスポーツ展開なども実施していた。現在でも同リーグは続けられている。無料配布やeスポーツ進出などを介して、地道なユーザーベースの拡大が進められていたわけだ。視聴者と喋りながらゆるく遊べるゲームとしてゲーム実況などでも愛されており、インフルエンサーにも人気。そうしたポテンシャルが『Farming Simulator 22』にて爆発したとも考えられそうである。
『Farming Simulator』は、マルチプレイ要素も充実した、長く遊べるシリーズ。今後年末にかけてさらに数字が伸びそうである。バーチャル農家が何人まで増えるのか、今後のさらなる飛躍が期待される。『Farming Simulator 22』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。
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