『あつまれ どうぶつの森』の「ちっこうウォールステッカー」で夢広がる。巨大な窓設置やお部屋まるごとマイデザイン化まで、可能性が無限大

今、『あつまれ どうぶつの森』で新たなクリエーションの幅が広がっているようだ。多くの『あつまれ どうぶつの森』ユーザーが、ちっこうウォールステッカーを愛用している。

今、『あつまれ どうぶつの森』で新たなクリエーションの幅が広がっているようだ。大型アップデートにて追加されたアイテムの一つ、「ちっこうウォールステッカー」。先日実装された新たな素材を使うことで、DIYが可能となっている。その名の通り蓄光素材を使ったシールといった趣で、ビビッドなカラーの音符などを壁に散らすことが可能。リメイクによってポップな星柄にしたり、ホラーな手跡にしたりと、バリエーションも楽しめる。 

それだけでも楽しげなアイテムだが、ちっこうウォールステッカーの真価はそれだけではない。最大の特徴は、マイデザインによるリメイクも可能だという点だ。作成したデザインと差し替えることで、自作の絵柄をそのまま壁に貼ることが可能。つまり言い換えれば、ちっこうウォールステッカーを導入することで、「透過素材としてのマイデザイン」をそのまま壁に貼ることができるようになったのだ。はたして、これによってどのような自由がマイデザイン・アーティストたちにもたらされたのか。その実像を、さまざまな作例と共に追いかけてみよう。 

最初期の例の一つが、国内のマイデザイン作家れんか氏による「クライミングプランツと見せ梁」だ。立体的な梁のデザインに、グリーンをあしらった意匠となっている。従来、同様のデザインを実現しようとした場合、壁紙との境目の馴染み具合を調整する必要があった。しかしれんか氏は、ちっこうウォールステッカーが透過素材である点に着目。梁のデザインをそのまま壁に貼ることで、立体的なだまし絵を再現している。素材ごとの質感のクオリティも相まって、完成度の高い作品だ。 
 

 
マイデザイン作家あゆむ氏は、アンティークな雰囲気のドアを制作。縦方向に2枚のステッカーを貼ることで、縦長の扉を作り出している。はめ込み窓の反射や木目の風合いなど、ディティールまで再現。カラーリングも豊富な8種類を用意しており、どんなコーディネートとも調和するデザインとなっている。1種類だけ取手の形が異なる玄関ドア風のデザインは、キッチンに貼って勝手口風にするのが、あゆむ氏のお気に入りだそうだ。部屋の片隅に貼ることで、可愛らしい生活感を演出してくれる。 
 

 
ちっこうウォールステッカーでもっともホットな活用例となっているのが、窓枠やカーテンとして部屋にアクセントをつける効果だ。先述のれんか氏は、レースカーテンがかかった窓もデザイン。微妙な濃淡でレースの透け感を描きつつ、4枚のステッカーを組み合わせて大きな窓枠を表現している。本デザインは照明効果で別の印象を見せるのがポイント。あえて室内の照明を暗くすることで、明るいカラーリングの窓が映え、まるで月明かりが差し込んでいるような効果をもたらすのだ。コーディネート次第でドラマティックな演出装置になってくれるだろう。 
 

 
マイデザイン作家のmaaaco氏は、窓を開け放った立体的な図柄をデザインしている。ポイントは窓枠を透明なデザインで制作していること。任意の壁紙の上に窓枠のデザインを貼り、その周囲を別のデザインで隠すことによって、壁紙に描かれた風景が窓の外の景色であるかのように見えるわけだ。その日の気分で窓の外を森にしたり、桜景色にしたり、さまざまに変化させられる楽しみがあるだろう。窓枠の奥行きと壁紙の景色の精細さが相まって、ワンランク上の空間デザインを実現しているのだ。 
 

 
大作としては、マイデザイン作家てと氏のデザインが挙げられる。こちらはなんと、壁全体をステッカーで覆ってまったく新しい壁紙を作り出してしまった作例だ。実はこちらのデザインは、映画「猫の恩返し」に登場する猫の事務所を再現したもの。梁や柱の位置、細かな壁紙の意匠までコピーされており、映画ファンであれば一目で分かる再現度だ。使用したというマイデザインは14個にもおよぶという大作。情熱と愛さえあれば完全にオリジナルの部屋まで作り出せる実例となっており、マイデザインの新しい可能性を感じさせる。 
 

 
ちっこうウォールステッカーの実装は、マイデザイン枠さえあれば壁全面がキャンバスになりうる自由度をもたらした。同アイテムの導入により、マイデザイン界は次のステージへ進むのかもしれない。アーティストたちが見せる今後の作品に期待がかかるところだ。 




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Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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