Razer社は11月25日、Razer Book(2021年冬モデル)Quartz Pinkの発売を延期すると発表した。当初は12月3日の発売が予定されていたが、部品の供給遅延の影響により後ろ倒しになるという。
Razer Book(2021年冬モデル)は、Razer社が手がけるノートパソコン。4コア/8スレッド対応の「Intel Core i5-1135G7」もしくは「Intel Core i7-1165G7」と、内臓GPUに「Intel Iris Xe グラフィックス」を採用している。メモリは、8GB/16GBのLPDDR4xを搭載。ディスプレイには、13.4インチ4辺薄型ベゼルディスプレイを採用し、ノンタッチスクリーン/フルHDタッチスクリーン/4Kタッチスクリーンが用意されている。バッテリーの駆動時間は10時間半以上で、30分の充電で4時間使用可能だ。
重さは約1.34kgと軽量。薄型の放熱部品ベーパーチャンバーを採用し、優れた冷却性能で安定したパフォーマンスを維持できる。また接続ポートにはThunderbolt 4/USB Type A/HDMIを搭載し、SDカードスロットも存在するなど、高いコネクティビティを備えている。キーボードはRazer Chroma RGBに対応し、虹色に発光する。すでにシルバーボディのモデル「Mercury」が発売されており、くわえて12月3日にピンクボディのQuartz Pinkの発売が予定されていた。発売延期が発表されたのは、下記の2種類。
・フルHDタッチディスプレイ Quartz Pink(RZ09-0357MJQ2-R3J1)
(希望小売価格:税込 20万5800円)
・4Kタッチディスプレイ Quartz Pink(RZ09-0357MJQ3-R3J1)
(希望小売価格:税込 24万6800円)
今回の発売延期に関しては、部品の供給遅延の影響であると、Razer社から発表されている。昨今の世界的な半導体不足が原因と考えられるだろう。自動車やスマートフォン、家電、カーナビ、医療機器、そしてゲーム機など多くの業界が影響を受けている。たとえば任天堂は、需要逼迫の影響を受けてNintendo Switch本体の生産計画を見直し。2022年3月期通期の出荷予想台数を下方修正したことを、11月のオンライン経営方針説明会にて報告していた。
また、Valveが発売を予定している携帯型PCゲーム機「Valve Deck」にも影響が。今年12月に予定していた北米・欧州への出荷を、2022年2月に延期すると発表している。原材料不足によりコンポーネントが製造工場に届かなかったことが原因だという(関連記事)。このほか、昨年11月のローンチ以来品薄が続くPlayStation 5の供給にも半導体不足が影響しているとされる。今回のRazer社製品発売延期も、こうした半導体不足による影響の一端として捉えることができそうだ。
Razer Book(2021年冬モデル)Quartz Pinkの新たな発売日は、今後発表されるとのこと。