Valveの携帯型PCゲーム機「Steam Deck」欧米向けの発売時期を2022年2月に延期。世界的なサプライチェーンの問題により製造に遅れ

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Valveは11月11日、携帯型PCゲーム機「Steam Deck」の発売時期を、2022年2月に延期すると発表した。原材料不足により、コンポーネントが製造工場に届かなかったことが理由とのこと。これまで、まずアメリカ・カナダ・イギリスおよびEU向けに今年12月発売とされていたが、約2か月の延期となる。


Steam Deckは、Valveが手がける携帯型PCゲーム機だ。最新バージョンのSteamOSをプリインストールし、ユーザーは保有するSteamライブラリのゲームを楽しめる。ハードウェアにはAMD製のカスタムAPUを搭載。7インチの液晶ディスプレイの左右に、十字キーやアナログスティック、ABXYボタン、トラックパッドなどを配置し、Nintendo Switchのようなスタイルを採用する。内蔵ストレージ容量や同梱物などにより3つのバリエーションが用意され、価格は、64GB eMMC版が399ドル(約4万6000円)、256GB NVMe SSD版が529ドル(約6万円)、512GB NVMe SSD版が649ドル(約7万4000円)。microSDカードによる保存容量拡張も可能である。

本機はPCであるため、ユーザー自身でWindows OSをインストールすることも可能とされているが、SteamOS上ではProtonと呼ばれる互換レイヤーにより、Windows向けゲームを動作させることが可能。Valveは、互換性やパフォーマンスの検証を進め、Protonの改善を続けている。また、Steam Deck上のSteamストアやユーザーのライブラリ画面には、各タイトルの互換性のレベルを示すバッジが表示される予定となっている(関連記事)。

今回の発売延期についてValveは、世界的なサプライチェーンの問題が存在するなか、日程に余裕を持たせ、複数のコンポーネントベンダーと協力するなど最善を尽くしてきたが、製造計画の変更を余儀なくされたとコメント。材料の不足および遅延により、コンポーネントが予定どおりに製造施設に到着しないことが判明したという。

現在、半導体部材の需要に供給が追いついておらず、ゲーム業界のみならず各社部材調達に苦労している状況が続いている。最近では、需要逼迫の影響を受けて任天堂がNintendo Switch本体の生産計画を見直し。2022年3月期通期の出荷予想台数を下方修正したことを、先日の株主総会にて報告していた。

Valveは、Steam Deckを確実に製造し顧客に届けられるように、2か月間の延期を決定したとコメント。今後は新しいタイムラインに基づき、引き続き予約日の改善に取り組んでいくとのことだ。Steam Deckについては、日本向けの発売も期待されているが、今回の欧米向けの発売延期を受けて、後ろ倒しになったと考えるべきだろう。

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