ハクスラアクションRPG『アウトライダーズ』大型アプデ配信をきっかけに、プレイヤー数がじわじわ上昇中


スクウェア・エニックスから販売中のアクションRPG『OUTRIDERS(アウトライダーズ)』が、11月17日に配信された大型アップデート「New Horizon」をきっかけに、ここしばらく落ち込んでいたプレイヤー数を回復させつつあるようだ。

本作は、『Bulletstorm』や『Gears of War: Judgement』などで知られるデベロッパーPeople Can Flyが開発した、ソロあるいは最大3人での協力プレイに対応するハック・アンド・スラッシュ型TPS。プレイヤーは異能力を操る荒くれ者集団アウトライダーズの一員となり、惑星エノクの過酷な環境にて敵と戦う。
 

 
今回配信された大型アップデート「New Horizon」では、エンドゲームコンテンツの充実や改善をメインとし、新たな遠征ミッションの追加などを実施。さらに、遠征ミッションの時間制限を撤廃し、装備の見た目のカスタマイズ機能も導入した。従来の遠征ミッションでは、クリア時間によって報酬内容が決まるシステムを採用していたため、結果的にキャラクタービルドの多様性が損なわれるという弊害があり、これを解消させたかたちだ。

そして装備の見た目のカスタマイズでは、アイテムの性能はそのままに、見た目だけを所有する別のアイテムに入れ替え可能。好みのビルドを組んだうえで、全体の見た目を統一させることができるなど自由度が高まった。これらは、プレイヤーからの要望を受けて実装したそうだ(関連記事)。

このアップデートが配信されるまでの数か月間の、Steam版での同時接続プレイヤー数を見てみると、ピーク時に1000人前後で推移。直近では1000人を切る日も少なくなかった。しかし、アップデート配信当日には一気に増加し6000人を突破。さらに翌11月17日(海外時間)には7000人を、19日には8000人を超えており、じわじわと増加している様子が見てとれる。
 

(Image Credit: SteamDB)

 
アップデートの詳細が発表されたRedditでは、アップデートの内容について歓迎するコメントが多数投稿されている。先述した遠征ミッションの時間制限の撤廃や、装備の見た目のカスタマイズ機能実装など、コミュニティの意見を吸い上げて本作に反映したことが評価されたようだ。しばらく本作から離れていたが、アップデートを機に復帰しようというコメントも複数みられる。

本作はSteam以外に、Epic GamesストアやPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けにも販売中。また、サブスクリプションサービスXbox Game Passにも提供されている。これらのプラットフォームでも同様にプレイヤーが回帰する流れがあると推測でき、全体では万単位の同時接続プレイヤー数となっていることだろう。

大型アップデートによってプレイヤー数が増加することはよくみられる現象であり、本作も上手くコミュニティの心を捉えることができたようだ。とはいえ、先のグラフでも確認できるように、Steam版の同時接続プレイヤー数が10万人を超えていた本作のローンチ時の勢いからすると、まだまだ物足りなさも感じられる。
 

 
本作は、今年4月の発売から1か月間で350万人以上のプレイヤーを獲得したと公表されており、6月にはマイクロソフトが、Xbox Game Pass加入者を含め数百万人がプレイしていると言及。まだまだプレイヤー数を伸ばせるポテンシャルはあるといえるだろう。今回のアップデート配信に際して開発元People Can Flyは、プレイヤーからのサポートやフィードバックは同スタジオにとって何よりも大切だとし、今一度新たな気持ちでプレイしてもらえないかと呼びかけている。

『OUTRIDERS(アウトライダーズ)』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに販売中。現在SteamやEpic Gamesストア、Microsoft Storeではセールも実施中だ。本作では、有料拡張パック「Worldslayer」の配信が2022年春に予定されており、これに向けてさらにプレイヤー数を伸ばし、また新規プレイヤーを獲得していけるのかどうか注目される。