“2214年の札幌”SFRPG『Soul Tolerance』発表。AI刑事が人類の消えた世界で謎を追う

 

マルチメディアスタジオのChaosmonger Studioは11月18日、SFRPG『Soul Tolerance』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、同作KickstarterページではNintendo SwitchおよびPlayStation/Xboxコンソール向けリリースも予告されている。発売時期は未定。


『Soul Tolerance』は、2214年の札幌を舞台としたRPGだ。本作の世界では、人類は100年以上前に絶滅している。かわりに世界の営みを引き継いだのは、高度に発達した人工知能(AI)たちだった。AIの民たちは、彼らの“聖なる母”を喜ばせるためだけに、人類を真似たルーチンを繰り返し続けている。世界には菌や植物のほか、昆虫などの生物もまだ生き残っている。しかし、聖なるAIは自我の芽生えを防ぐため、あるルールを敷いていた。高度な生物が発生した場合、即座に抹殺する命令「Soul Tolerance」である。和訳すれば「魂の許容範囲」といった意味になる。

プレイヤーは本作にてAIロボット刑事Unit-12となり、札幌で発生した異常を追うことになる。異常の内容とはいうと、Soul Tolerance違反の兆候が観測されたのだ。Unit-12は異常を調査するうちに、想像だにしない真実に直面する。Unit-12および世界や住民たちは、すべてボクセルで描写されている。カクカクとしてどこか愛らしいグラフィックスタイルは、本作の世界観にマッチしている印象だ。


本作は見下ろし視点で進行する。プレイヤーはゲーム内の札幌を歩き回り、多数キャラクターとの会話なども交えて調査を進めていくようだ。また、敵との戦闘要素もあり、こちらはターン制バトルとなる。現在公開されている情報を見るかぎり、六角形のグリッドを移動するシミュレーション風のシステムのようだ。また、素材と設計図を利用したクラフトシステムの存在も示されている。プレイヤーは探索と戦闘の両方をこなしつつ、世界の真実を明らかにしていくようだ。


本作開発元のChaosmonger Studioは、北欧エストニアのタリンを拠点とするマルチメディアスタジオ。ゲーム開発のみならず、映像制作もおこなっているようだ。ゲーム作品では、ディストピアADV『ENCODYA』やアクションRPG『Clunky Hero』を手がけている。また、同スタジオは現在Kickstarterにて『Soul Tolerance』開発費を募っている。支援額に応じてゲーム本編やデジタルサウンドトラックおよびコンセプトアート集のほか、物理的なグッズなどが提供されるとのこと。なお本作の舞台がなぜ札幌なのかについては、Kickstarterページにも記載されておらず謎である。

『Soul Tolerance』はPC(Steam)/Nintendo SwitchおよびPlayStation/Xboxコンソール向けに発売予定。発売時期は未定だ。