協力ゾンビFPS『Back 4 Blood』は現状“難しすぎる”と開発元が明かす。意図せぬ難易度上昇は今後調整予定
Turtle Rock Studiosは11月13日、『Back 4 Blood』の調整方針について伝えた。同作は先の大型アップデートにてやや難易度が上昇。一部プレイヤーカードの弱体化と合わせ、コミュニティから不満の声が上がっていた。今回の発表によれば、現状の難易度はスタジオとしても不本意であるようだ。
『Back 4 Blood』は最大4人での協力プレイが可能な一人称視点ゾンビFPS。同作は先ごろ、不具合の修正やQoL関係の改善などを含む大型アップデート「November 2021 Update」を配信した。同アップデートの配信後には、その調整内容にコミュニティから批判が寄せられた(関連記事)。その後、Turtle Rock StudiosはTwitch生放送および海外掲示板Redditにて、コミュニティの懸念について言及。現状認識している問題点と、その対応策について語った。
Turtle Rock StudiosがRedditに立てたスレッドでは、調整意図と今後の方針について語られている。まず、同スタジオはコミュニティの意見について認識しているとのこと。また、不具合などに起因して、現状ではスタジオの想定以上の難易度になっているそうだ。同スタジオは簡単すぎず、かといって理不尽でない難易度調整を目指していると述べた。そして、書き込みのなかでは具体的な問題点と対策についても触れている。
先のアップデートでは、「特殊リドゥン(ゾンビ)が出現しすぎる」問題が修正されていた。原因はゲーム進行に影響を及ぼす、退廃カードの重複だと見られていた。しかし、その修正過程において、意図しない難易度上昇をもたらす新たな不具合が発見されたという。こちらの不具合は現在修正に取り組んでいるとのこと。そして、プレイヤーの体力上限を減らす「外傷」ダメージについて。同作では、外傷ダメージがあまりにも早く蓄積してしまう問題が報告されていた。同問題についてTurtle Rock Studiosはすでに対応しており、サーバー側にパッチを適用。オンラインプレイについては修正済みとのことだ。しかし、「訓練」モードにおいてはまだ問題が発生する可能性がある。こちらは次回アップデートにて対応予定だ。
続いて同スタジオは、プレイヤーカードの調整にまつわる問題に言及。さまざまなプレイスタイルをサポートしたいとの方針を示した。そして、現状ではスピードやスタミナを重視したいわゆる「スピードラン」ビルドが、高難易度コンテンツで比較的有効性が高いとコメント。スピードを重視しないビルドのプレイヤーが“置いてけぼり”になってしまう問題について触れた。Turtle Rock Studiosとしては、今後何らかの解決策を実装していく予定だそうだ。
そして、先のアップデートで一部弱体化された近接ビルド向けカードについて。同スタジオとしては、近接ビルドをほかのビルドと同程度の性能に合わせたい、との意図があったそうだ。また、近接を愛用していたプレイヤーの感情は理解するものの、ゲームを改善するのに必要な調整だったとコメント。今度も継続してバランス調整をおこなっていく意向を示している。また、カードの性能変更は基本的に大型アップデートでのみ実施するとのことだ。理由については、カードの性能変更がビルドに与える影響を十分に検証するためだとしている。
Turtle Rock Studiosは、ファンコミュニティへの感謝の言葉で投稿を締めくくっている。また、不具合報告やフィードバックについても歓迎しており、『Back 4 Blood』サポートサイトで受け付けていると伝えた。また現在の対応状況などについては、同スタジオのDiscordサーバー、および進捗管理サービスTrelloにて情報を得られると案内している。いずれも英語対応である点に留意されたい。
『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。