空爆生き残りバトロワ『Shattle』発表。出会ったプレイヤーは敵か味方か、スウェーデン市民の疑心暗鬼バトル
インディースタジオの5 Fortressは11月14日、バトルロイヤルTPS『Shattle』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年リリース予定だ。
『Shattle』は最大25人で対戦するバトルロイヤルシューター。舞台となるのは、1970年のスウェーデン。史実においては、冷戦の緊張緩和の気配を感じつつも重武装中立を守っていた時代だ。本作の世界では現実と違い、冷戦が“熱戦”となったようだ。突如空襲警報が鳴り響き、街は空爆に晒される。プレイヤーは市民のひとりとなり、空爆を避けながら奔走することとなる。手当り次第に物資を確保し、クラフトも駆使して武装。生き残りをかけた混沌の20分を戦い抜くのだ。
『Shattle』はほかのバトルロイヤル作品とやや違う趣向を盛り込んでいる。まず独特なのが、プレイヤー同士が敵対しても協力してもいい点だ。プレイヤー同士はゲーム内ボイスチャットで会話できる。生き残りに向けて手を組むか、それとも命を取り合うか。時間制限のなか緊迫した駆け引きが発生しそうだ。また、「ポイント制」を導入している点も注目したい。本作では空爆を生き残ることを目標としつつ、プレイヤーの行動に応じてポイントが加算される。ストアでも「ポイントベースのサバイバルゲーム」との記述がある。上述の協力/敵対システムと合わせて、単に生き残るだけでは勝者になれない仕組みを示唆している。
本作では広大なマップではなく、比較的狭い範囲での戦いとなるようだ。ストアでは本作の特徴のひとつとして、交戦距離が近い点を挙げている。トレイラーでは、シェルターや崩壊しかけた建物などでの近距離戦闘が目立つ。ロケーションとしてもトンネルや木々の生い茂る森などが用意されているようだ。かなり心臓に悪い遭遇戦が想定される。また、20分のあいだにマップは3回の空爆に遭う。その度に建物や森林は破壊されていき、環境がダイナミックに変化する。生き残りのためにはマップ構造変化への気配りも必要となるようだ。ほかに気になる点としては、プレイヤーが死亡すると鳩になるシステムがある。鳩状態ではステージを自由に飛び回り、仲間に敵の位置を知らせることも可能なようだ。
本作の開発元5 Fortressは、スウェーデンを拠点とするインディースタジオ。トレイラーで使われている激しいBGMも同国のバンド「Raised Fist」による楽曲だ。スウェーデンの開発者たちが、自分の住まう国をいかに描くのかも興味深い。
『Shattle』はPC(Steam)向けに2022年リリース予定。