薬剤師業務アドベンチャー『疑義照会ウォーズ』Steamにて12月3日リリースへ。処方せんの内容を問い合わせる、疑義照会をテーマとした作品

薬学ゲーム開発プロジェクトは11月19日、『疑義照会ウォーズ』を12月3日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。『疑義照会ウォーズ』は、薬剤師の業務である疑義照会をテーマにした、アドベンチャーゲームだ。

薬学ゲーム開発プロジェクトは11月19日、『疑義照会ウォーズ』を12月3日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamではストアページが公開されている。


『疑義照会ウォーズ』は、薬剤師の業務である疑義照会をテーマにした、アドベンチャーゲームだ。現代日本の薬剤師には、処方せんの内容が疑わしい場合、処方せんを発行した医師などに内容を問い合わせる義務があるという。また、疑義による問い合わせを疑義照会と呼ぶ。本作では、そうした薬剤師の業務の一端が描かれる。

舞台になるのは、AIの発展した世界。この世界では、なぜか問題のある処方せんが大量に発行されており、薬剤師たちもAIによる処方支援システムを信じきっているためか、健康被害が蔓延していた。主人公は、あるきっかけでほかの世界から迷い込んでしまった薬剤師。異世界の調剤薬局で働くことになった主人公は、ずさんな調剤の現状を目の当たりにし、疑義照会によって世界の闇と対峙するという。


主人公の働く調剤薬局には、本来調剤してはいけない問題のある処方せんや、偽造処方せんをもった患者たちがやってくる。主人公は薬局の処方監査官として患者の持ち込んだ処方せんの内容と、参考文献や患者から聞き取った情報と食い違いがないかなどを確認する。具体的には、常用薬との併用で問題がないかや、副作用歴がないかなども考慮しつつ、処方せんの内容が正しいかどうかを判断。処方せんが間違っていた場合には疑義照会を実施し、処方を変更することで健康被害を食い止めるわけだ。疑義照会の際には、4つの選択肢が用意されており、選択の正否で医師や患者からの信用が変化する。信用が0になってしまうと、ゲームオーバーになってしまうそうだ。処方せんのチェックと疑義照会を通じて、リアルな薬剤師の仕事の一部が体験できるのだろう。


薬学ゲーム開発プロジェクトは、本作を開発している制作チームだ。公式サイトによると、本作は病院薬剤師のオータム氏による、『逆転裁判』オマージュの薬剤師ゲームツイートが注目を集めたことをきっかけに、実際に制作がスタート。本作を通して、薬剤師の仕事について知ってもらいたいと考えているそうだ。またきっかけとなったオータム氏を含め、制作には多数の薬剤師が関わっている。疑義照会のリアルさには、期待がもてそうだ。

『疑義照会ウォーズ』は、Steamにて12月3日配信開始予定となっている。




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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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