コナミデジタルエンタテインメントは11月7日、『METAL GEAR SOLID 2』および『METAL GEAR SOLID 3』リマスター作品について、PSNなどオンラインストアでの一時販売停止を発表した。11月8日より順次、各関連作品がオンラインストア上で購入不可となる。資料映像の権利更新作業における遅延が理由だという。
『METAL GEAR SOLID』シリーズは小島秀夫氏が手がけたアクションゲームシリーズ。敵兵から隠れ欺き潜入するステルス重視のゲームプレイと、重厚なストーリーで人気を博した。いずれも傑作と名高く、現在でも根強いファンの存在するシリーズだ。今回、一時販売停止の対象となるのはPlayStation 2向けにリリースされた『METAL GEAR SOLID 2』および『METAL GEAR SOLID 3』の各移植作品だ。対象作品は以下の通り。
・PlayStation®3版『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY HD EDITION』
・PlayStation®3版『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER HD EDITION』
・PlayStation®3版『METAL GEAR SOLID HD EDITION』
・PlayStation®Vita版『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY HD EDITION』
・PlayStation®Vita版『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER HD EDITION』
・PlayStation®Vita版『METAL GEAR SOLID HD EDITION』
・Xbox 360版『METAL GEAR SOLID HD EDITION: 2 & 3』
・Nintendo 3DS版『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D』
また、海外向けに展開しているPC(GOG.com)版『METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE』およびNVIDIA SHIELD向け『METAL GEAR SOLID 2 HD for SHIELD TV』『METAL GEAR SOLID 3 HD for SHIELD TV』についても、一時販売停止となる。
コナミデジタルエンタテインメントの公式発表によれば、今回の措置の理由は資料映像の権利更新における遅延だとのこと。同社は販売再開に向けて準備を進めているとしている。対象作品はいずれも実写映像をカットシーンなどに盛り込んでいた。たとえば、『METAL GEAR SOLID 3』では核爆発などの資料映像が用いられていた。『METAL GEAR SOLID 2』についても実写映像がカットシーンに含まれており、一部演出ではアイドルのイメージビデオ風の動画が流れる一幕もあった。具体的にどの映像の権利更新が滞ったのかは明らかにされていない。
海外SNSやフォーラム上では、今回の一時販売停止の告知について、シリーズファンたちが考察している。たとえば海外掲示板Redditの今回の一報に関するスレッドでは、「契約期間が切れたのではないか」と指摘する意見もある。海外向けリマスターコレクションである『Metal Gear Solid HD Collection』は、北米では2011年の11月8日、ちょうど本日2021年11月8日より10年前にリリースされている。偶然の一致の可能性も捨てきれないものの「10年契約が切れたタイミング」という推察も一理ある。
今回の販売停止については、あくまでも一時的な措置とされている。対象となった作品は基本的に旧世代機向けであり、すでに所持しているファンも多いだろう。しかしながら、一日でも早い権利関係の更新と、ストアへの復帰を願いたい。
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