『Apex Legends』新シーズン「エスケープ」開幕。猛獣プラウラーの餌食になる人々や虹色バグの報告も
Respawn Entertainmentは11月3日、『Apex Legends』新シーズン「エスケープ」を開幕した。同シーズンでは、新レジェンドとしてアッシュ、新マップとしてストームポイントが実装された。また、レジェンドや武器などにも調整がなされている。
新シーズン「エスケープ」では、新レジェンドにアッシュが登場。パッシブアビリティではデスボックス位置把握およびアタッカーのマーキングを最大の特徴とする。アルティメットアビリティで一方通行のポータルを出す能力も。レジェンド調整としてはワットソンに全体的な強化が施され、フェンス・パイロンともに使い勝手と性能が向上。武器ではL-スターが弾の衝突判定縮小やダメージ低下などの下方修正を受けている。新マップストームポイントは広大さを増しているほか、野生動物「プラウラー」などNPCモンスター(Mob)が出現する。新たな要素として、戦場にアクセントを加える存在だ。
今回新登場となった(武器でない)プラウラーは、プレイヤーを脅威と見なせば襲いかかる獰猛な動物だ。撃破にもメリットがあり、アイテムドロップのほか、与えたダメージの一部はアーマー進化ポイントに加算、巣を制圧すればクラフト材料も手に入る。しかし、その戦闘力はなかなか侮れないようで、TwitterなどSNS上ではプラウラーに返り討ちにあったプレイヤーたちの投稿が見られる。プラウラーと戦う際は、侮らず仲間と連携した方が無難だろう。
プラウラーの犠牲者になったのはプレイヤーだけではないようだ。ロケーション「シップフォール」付近のプラウラーの巣では、元リードゲームデザイナーであるDaniel Zenon Klein氏の無残なデスボックスが設置されている。デスボックス発見を伝える海外掲示板Redditの同作コミュニティ/r/apexlegends上の投稿には、ほかにも多数のデスボックス発見報告がなされている。いずれもプラウラーの巣の付近で発見されているため、あたかも通りすがりに獰猛な野生動物の犠牲となったかのように見える。デスボックスの内容はそれぞれの開発者の個性に合わせた味付けもなされている。本作に関わった開発者たちに敬意を評する、ちょっとしたイースターエッグだ。
『Apex Legends』はシーズン開幕時のサーバーエラーにしばしば悩まされてきた歴史がある。しかし、今回の「エスケープ」では、前シーズンに引き続き比較的スムーズな滑り出しとなったようだ。上述の/r/apexlegendsでは、開幕直前に「今シーズンは開幕直後から問題なく遊べるだろうか、みんな賭けてくれ」なるスレッドが立てられていた。「問題が発生する」に賭けるユーザーが多く見られたものの、蓋を開ければサーバーは堅調。賭けに“負けた”ユーザーたちが嬉しくも悔しそうな様子を見せている。
小さな改善点としては、射撃訓練場に用意された弾薬が間髪入れずに再生するようになっている。この点に触れたReddit投稿に、テクニカルデザイナーのAaron L.氏が反応。「無限弾薬にしないのはなぜか」なる疑問に対して回答している。まず、今回の仕様については同氏が「簡単に実装できてコミュニティにも歓迎される」とマネージャーに提案した結果実装されたそうだ。無限弾薬にしない理由については、チートなどに悪用されないよう実装するには手間がかかり、UIの変更も必要になると伝えた。また、結果としてテストプロセスも雪だるま式に膨れ上がり、スケジュールの遅延にも繋がるためとのこと。ユーザー目線で簡単そうな変更でも、開発レベルでは大きな負担になりうるのは興味深い点だ。
一方で、今シーズンに入ってからバグの報告もなされている。マップやキャラクターのテクスチャが、サイケデリックな虹色になってしまうのだ。即ゲームプレイ不能になるほど重篤ではないものの、目に優しくない絵面だ。キャラクターの顔以外がまるごと虹色になった例や、射撃練習場がカラフルになってしまったとの報告が出ている。また、国内プレイヤーからは「降下が止まらず、ひたすら虹色の世界を飛んでいる」との重篤バグとのあわせ技も報告されている。いずれにせよゲームプレイに支障が出てしまうため、早急な修正を願いたい。また、一般的にテクスチャの破損は、端末やゲームの再起動やゲームの再起動、およびゲームデータの整合性チェックで改善する場合も多いため、不運にも虹色になってしまった方は試してみてほしい。
新シーズン「エスケープ」でも、開幕直後から悲喜こもごもが展開されている。虹色バグについては懸念事項ながら、重篤な障害の報告はやや少なめ。多数のプレイヤーが安心して新要素を楽しめる開幕となったようだ。戦場に新たな味付けをするプラウラーとの脅威や、新レジェンドアッシュの能力を、『Apex Legends』に飛び込んで体感してみよう。