『Apex Legends』新シーズン「エスケープ」のパッチノート公開。 L-スター弱体化やワットソン強化、ランクマッチでは最大キルポイント増加も

Respawn Entertainmentは10月29日、『Apex Legends』新シーズン「エスケープ」のパッチノートを公開。レジェンド・武器の調整内容も明かされた。

Respawn Entertainmentは10月29日、『Apex Legends』新シーズン「エスケープ」のパッチノートを公開。新レジェンドのアッシュや、新マップであるストームポイントのおさらいのほか、レジェンド・武器の調整内容も明かされた。また、バトルロイヤル/アリーナモードのランクマッチにおけるシステムの変更点も公開。一部RP制限が緩和されるようだ。 
 

 
新シーズン「エスケープ」では、これまで発表されてきたアッシュやストームポイントの実装のほか、例によってレジェンド・武器の調整もおこなわれる。今回、アップデートの対象となったレジェンドはワットソンのみ。武器については、5種の銃に調整が入る。そのほか、クラフトにおける弾薬の価格やアリーナモードの武器の価格なども変更。詳細は以下のとおり。 
 

 
・ワットソン(戦術アビリティ) 

―フェンスを越える際のダメージを33%上昇(15から20) 

―フェンスを越える際のデバフ持続時間が100%増加(1.5秒から3秒) 

―フェンスによる効果を再度与えられる時間を100%増加(0.5秒から1秒) 

―フェンスのリチャージ時間を50%短縮(30秒から15秒) 

―フェンスの配置範囲を50%増加 

―味方の通過によってフェンス効果が切れた際、再度稼働するまでの時間を60%短縮(1.0秒から0.4秒) 

―フェンスのノードの準備中/設置時に武器なしの速度で移動 

―モーションの終了を待たずに、武器を取り出してすぐフェンスノードを設置可能に 

・ワットソン(アルティメットアビリティ) 

―パイロンの出力が大幅に変更 

―ワットソンが一度に設置できる稼働中のパイロンを3から1に引き下げ 

―パイロンが90秒後に壊れず、永続的に稼働するように変更 

―パイロンが永続回復ではなく、250のシールドポイントを味方に配分する形式に変更(ポイント消失後のパイロンには、投てき物の破壊効果のみ残る) 

―パイロンによるシールドの回復速度が150%上昇(0.5秒で1回復から0.2秒で1回復) 

―パイロンによるシールド回復中にダメージを受けた場合、継続的な回復までの時間が1秒延長するように 

―パイロンに残っているシールドの量が地面に表示されるUIとHUD要素に表示されるように

―味方のパイロンにシグナルを送信した際、パイロンに残っているシールド量がパーセントで表示されるように 

―パイロンの投てき物破壊について、射程内に入った時点で壊すのではなく、パイロンの射程内、かつパイロンの視界に届く範囲に着地することを検出した投てき物を破壊するように 

・ワットソン(全体) 

―戦術アビリティおよびアルティメットアビリティでオブジェクトを配置する際の安定性と反応速度を向上 

―戦術アビリティおよびアルティメットアビリティのオブジェクトを、ワットソンの目線上にある有効な物体に配置することが可能に 

―ヒットボックスのサイズが全体的に拡大 
 

 

 

 
・EVA-8 
―連射速度を2.1から2.0に引き下げ 

・ピースキーパー 
―弾のサイズをわずかに拡大 
―チョーク時間を1.5秒から1.25秒に短縮 
―エイムを終了した際に、チョークして撃った弾がより長い時間まとまるように 

・ロングボウ 
―ダメージが60から55に減少 

・L-スター 
―バレルスタビライザーによる有効性を引き下げ(全バレルが対象) 
―弾の衝突判定を大幅に引き下げ 
―ダメージが18から17に減少 

・G7スカウト(ケアパッケージ武器) 
―ダメージが34から36に引き上げ 
―ダブルタップトリガーが標準で装着 

・クラフト関連 
―クラフトでの弾薬の価格を各武器で5から10に引き上げ 
―クラフトでの進化アーマーポイントを100から150に引き上げ 
―進化アーマーポイントのコストを45から50に引き上げ 
―スナイパーバンドルがデュアルシェルを含めたショットガンバンドルに置き換え 
―クラフトで入手できる弾薬量を増加(ライトアモ:20→60/ヘビーアモ:20→60/エネルギーアモ:20→60/ショットガンアモ:8→24/アロー:16→48/スナイパーアモ:12→36) 

・アリーナ関連 
―可能な場合、以前より10秒早くサプライドロップが最初のリングの外に投下される 
―紫武器が初期のラウンドでより多く出現するように 
―青いハボックとディヴォーション、ゴールドのRE-45はサプライドロップから出現しないように 

―武器価格が一部アップデート 

・モザンビーク:青125→150/紫200→250 

・P2020:青75→50/紫150→125 

・RE-45:デフォルト200→150/白150→100/青250→200 

・プラウラー:デフォルト500→400/青300→350/紫400→350 

・R-99:デフォルト500→450/青250→300/紫300→350 

・ヘムロック:デフォルト500→450 
 

 

 
上記の調整内容を見て分かるように、今回はワットソンの大幅な強化が目立つ。戦術アビリティのフェンスは、リチャージ時間が半分になり、スロー効果時間とダメージも増加。さらに設置可能な範囲が50%広くなったことで、より防衛拠点を素早く、かつ堅牢に築くことができそうだ。アルティメットアビリティのパイロンについては、仕様そのものが変更されている点に注目。時間経過で壊れることがなくなった一方、永続的な回復は無くなり、有限のリソース(250シールドポイント)をプレイヤーに振り分けるかたちでの回復となるようだ。 

大幅に強化されるワットソンであるが、一方でヒットボックスの拡大といった弱体化も施される。拡大箇所は頭部からつま先まで全身にわたり、公式サイトの画像では、特に胴体のヒットボックスが大きくなっていることが確認できる。開発者曰く、拡大されたヒットボックスは、「英雄の軌跡」(シーズン9)にて削除された小柄に取って代わる欠点となるようだ。またワットソンの強化については、同レジェンドのアビリティに安定性と有効性をもたらすこと、そしてアビリティ使用時に問題になりやすかった点を解消することを狙いとしているとのこと。 
 

 
武器の調整については、L-スターの弱体化に注目したい。同武器は今年9月のアップデートにて、オーバーヒートまでの弾数が減少するなどの弱体化が施されたが、それでもなお「エマージェンス」(シーズン10)では強力な存在であったという。そこで今回、弾の大きさと1発あたりのダメージを減少させるかたちで、性能をひと段落引き下げるようだ。前シーズンでは“壊れ武器”と一部で叫ばれてきたL-スターの猛威に歯止めがかかるのか否か、注目されるところだ。 

そのほか、ケアパッケージ武器については、新シーズンではG7スカウトが加わる。一方、シーズン9からケアパッケージ武器となっていたトリプルテイクは、エネルギー武器として通常武器に戻される。G7スカウトはケアパッケージ武器化とともに性能が強化され、シーズン8にて削除されたホップアップアイテム、ダブルタップトリガーが標準で装着。さらにダメージも上昇し、これまで以上に中距離で火力を出しやすい武器となることだろう。 
 

 
以上のほか、新シーズンでの変更点としては、バトルロイヤルモードとアリーナモード、両方のランクマッチの仕様が一部調整されるようだ。バトルロイヤルモードのランクマッチについては、一部のRP制限が緩和。具体的には、自身とランクティアが異なるプレイヤーをキルした際のRPの獲得量が変動するようだ。たとえば、プラチナ帯のプレイヤーがダイヤ帯のプレイヤーをキルした場合、10RPではなく、12RP獲得できる。反対に、自身よりティアが低いプレイヤーをキルした際は、RP獲得量が10RPから少し減少するようだ。 

一方、キルされた側はランクティアに差があった場合でも、減るRP量に変動なし。また、プレデターとマスターは、同じティアとして扱われる。最大キルポイントについては、今回の仕様変更で175RPとなり、さらにそこから順位によって固定ボーナスが追加される。こうした調整は、プレイヤーのスキルを柔軟に評価するために取り入れられるようで、ティア差を考慮したRP獲得量の変動がランクマッチにどのような影響を与えるのか、気になるところだ。
 

 
アリーナモードのランクマッチについては、バトルロイヤルモードのランクマッチと同じスプリット制となる。各シーズンとスプリットの開幕にあわせてMMRはソフトリセットされ、新たにランクの算出試合がおこなわれる。算出試合は新シーズン開幕時に10回、スプリット後半の開始時には5回おこなう必要があるようだ。また、マッチメイキングシステムも改善されるといい、より近いスキルを持つ味方とマッチするようになるとのこと。さらに、チーム間のMMRの違いによって得る、または失うAPの量は減らされるようだ。 

ほかにも新シーズンでは、ホットゾーンでの金アイテムの出現率の増加や、サプライドロップの武器割合の引き上げ、金武器の総入れ替えなどもおこなわれる。また、マップローテーションについては、新シーズンではストームポイントとワールズエッジの2つで回されるようだ。一方、アリーナモードのマップについては、バトルロイヤルモードのロケーションを使用せず、オリジナルマップのみを登場させるとのこと。以上のほか、快適性の向上や各種バグ修正も実施。アップデートのより詳細な内容は、ちらのパッチノートで確認してほしい。 

『Apex Legends』新シーズン「エスケープ」は、現地時間の11月2日に開幕予定。本稿では触れなかった新レジェンドのアッシュや新マップのストームポイントなど、新コンテンツについての詳細を知りたい方は、ぜひ弊誌の先行プレイ記事を読んでいただきたい(関連記事)。 

Nobuya Sato
Nobuya Sato

最近Apexにハマり始めた人。幾度となく倒されながら高ランク帯を目指す。でも疲れる時もあるよね。その時はソロ専用ゲームをちょっとプレイして寝ます。

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