SIE傘下のデベロッパーHousemarqueは10月26日、PlayStation 5向けローグライクTPS『Returnal(リターナル)』向けに、本日からアップデート2.0を配信すると発表した。
今回のアップデートでは、新機能として「SAVE LOOP」と「Photo Mode」が追加される。まずSAVE LOOPは、セッション中の進捗状況を失うことなくゲームを中断し、いつでもループを再開できる機能だ。従来からある「ゲームの保存」機能とは別のものである。ゲームのループを中断すると、一度だけ使用できるセーブポイントが作成され、プレイを再開するとセーブポイントが削除される仕組み。その後もう一度セーブした場合は、そのセーブポイント以降の進捗状況が保存されるとのこと。なお、ボス戦中やムービーの再生中、ファーストパーソン視点のイベント中、敵との交戦中には、ゲームを中断することはできない。
本作においては発売以降、中断セーブ機能の追加を要望する声が一部ユーザーから寄せられていた。死ぬとすべてを失い最初からやり直しという、ローグライクゲームとしての本作のゲームプレイサイクルを重視する立場から反対の意見もあったが、利便性を求める意見も根強かった(関連記事)。
これに対し開発元Housemarqueは、コミュニティ内での議論を見守る姿勢を示していたが、今回SAVE LOOPというかたちで実装。同スタジオは「このアプローチを取ることで、『Returnal』を短時間パっと遊びたいプレイヤーに対して利便性を提供しつつ、ゲームのローグライク性を保つことができると思う」とし、「惑星アトロポスの探索に深く没頭しながら現実世界に帰ってこなければならなくなっても、SAVE LOOPの機能を使えば、時間ができたときにその地点に戻ることが可能」だとコメントしている。
Photo Mode(フォトモード)もまた、コミュニティから強く希望されていた機能だったそうだ。Photo Modeを使うと、ゲーム中の任意の箇所でカメラが起動し、アナログスティックとアダプティブトリガーでカメラを操作できるという。また、焦点距離や露出、彩度、コントラストなどのオプションのほか、フィルターやエフェクト、フレーム、カラーオプションも用意される。
構図やエフェクトなどの調整が済み、気に入った作品が完成したら、DualSenseのCreateボタンを押して撮影。PS5のソーシャル機能で、撮った写真をシェアすることもできる。なお、ファーストパーソン視点のイベント中など、一部の場面ではPhoto Modeは起動不可とのことである。今回のアップデートでは、これらの新機能の追加のほかに、細かなバグ修正やQoL向上もおこなわれているとのこと。
『Returnal(リターナル)』は、PS5向けに販売中だ。