アートアンフは10月25日、同社のゲームブランドqureateを子会社として独立させると発表した。これまでqureateはアートアンフのゲームレーベルとして展開されてきた。このたび株式会社 qureate(キュリエイト)として新会社が設立され、アートアンフのゲーム部門が開発・販売するタイトルに関連する事業を承継するとのこと。
qureateは2018年にインディーゲームブランドとして設立。さまざまなセクシーゲームをNintendo SwitchおよびSteam向けにリリースしてきた。『NinNinDays』や『くっころでいず』、そして『異世界酒場のセクステット』など、さまざまなテーマに即した共同生活モノや異世界系の短編ゲームを開発。Nintendo Switch向けには全年齢向け版を提供しつつ、Steam向けには18禁パッチを用意するなど、独自の路線を展開。かわいいビジュアルやE-moteを利用したキャラ表現、お手頃なボリュームと値段、そしてセクシー表現などを特徴としてきた。
同ブランドはこれまで、臼田裕次郎氏がプロデュースを担当。同氏は、ディースリー・パブリッシャーにて、『バレットガールズ』や『オメガラビリンス』といったちょっぴりセクシーなタイトルの開発に携わってきたクリエイター。qureateでは、同氏のノウハウを生かした商品展開がされてきたわけだ。Steamでリリースされているqureate作品は、いずれもSteamレビューが高評価でレビュー数も100以上ついているものがほとんど。新会社設立は、同ブランドの成功を示唆しているだろう。
臼田氏は新会社となったqureateで代表取締役に就任。ゲーム会社としてのブランディングを強めるとともに、意思決定の迅速化による開発体制の強化をすることでさらなる成長を目指すとのこと。あわせて新作4本を“紳士向け”に紹介している。プラットフォームはいずれもNintendo Switch/PC(Steam)向けになるという。
まずは『NinNinDays2』が発表され、2021年冬に発売されるという。また女神さまと共同生活を楽しむ『Oh! 女神様でいず』が発表され、2022年に発売と告知。ほか、姫たちの戦いを描く『DUEL PRINCESS』が発表され、2022年初頭にリリースされるとのこと。座敷わらしとして住人を幸せにする『ノゾムキミノミライ』が発表され、2022年春に配信予定と告知されている。
とくに注目したいのは、『DUEL PRINCESS』と『ノゾムキミノミライ』。前者はセクシー要素を織り交ぜたローグライトタワーディフェンスゲームになるという。また『ノゾムキミノミライ』については、3D表現が用いられている。qureateは今年6月にはセクシーホラーアドベンチャー『廃深』をリリースするなど、新たなジャンルに挑戦している。人気のある共同生活ノベルゲーム制作を続けながらも、新たな表現やシステムをまじえた紳士向けゲームの開発に挑んでいるようだ。
またこのほかにも、“お紳士様ドッキドキ”のリズムゲーム開発に着手したことも報告されている。静かな快進撃を続けるqureateの今後の展開に、紳士たちは注目していることだろう。
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