『Dead by Daylight』新チャプター「HOUR OF THE WITCH」正式実装。賛否両論“恵みのトーテム”は、調整を受けつつ実装

Behaviour Interactiveは10月20日、『Dead by Daylight』の5.3.0アップデートおよび新チャプター 「Hour of the Witch」を公開した。注目集めた「恵みのトーテム」は、やや調整を受けながらの実装となる。

Behaviour Interactiveは10月20日、『Dead by Daylight』(以下、DbD)の5.3.0アップデートおよび新チャプター 「Hour of the Witch」を公開した。


今回のチャプターで主に追加されるのは新生存者「ミカエラ・リード」1人のみではあるが、彼女の新パークが持つ新要素「恵みのトーテム」がPTB時からの目玉だ。


恵みのトーテムとは、呪いのトーテムと対をなす生存者における呪術パーク。つまりマップ内に設置しておけば、生存者側に有利をもたらすわけだ。そんな恵みのトーテムには、ある程度の制約が存在する。殺人鬼に無効化されるリスクがある上にトーテムを恵むための時間が必要。さらに効果範囲はトーテムの周辺のみ。殺人鬼の呪術パークを壊すためではなく、自身のパークを有効化するためにトーテムを見つける必要があるわけだ。

しかしながら、そんなデメリットを凌駕する性能だと、効果発表時から話題となっていた。今回実装される恵みのトーテムに関わるパークは2種であり、その効果は以下のとおりだ。

・恵み:癒しの輪
恵みのトーテムの効果範囲内にいる生存者は治療速度が90/95/100%上昇し、医療キットがなくても自己治療が可能になる。

・恵み:シャドーステップ
恵みのトーテムの効果範囲内にいる生存者は赤い傷マーク(足跡)及び、自分のオーラが殺人鬼から見えなくなる。この効果は恵みのトーテムの効果範囲内から出た後も2/3/4秒間まで継続する。

それぞれの効果は発電機の修理速度にそのまま直結するものではないものの、効果量については今までの類似効果のパークとは一線を画すものとなっている。たとえば、「恵み:癒しの輪」における治療速度100%のバフとは、救助後の90秒間限定であった「きっとやり遂げる」と同等の効果量である。破格の治療速度バフと共に「セルフケア」のような自己治療も可能となるため、恵みのトーテムの管理さえ上手く行えればパーク枠の圧縮や持ち込みアイテムの多様化に繋がりそうだ。

「恵み:シャドーステップ」も、殺人鬼の人気パーク「バーベキュー&チリ」対策に加え、強化で見かける回数も多くなった「怪我の功名」のように足跡を消すことが可能となる。負傷時の血痕は消すことができないものの、前述の「恵み:癒しの輪」と併用すればその点はカバーできる場面も少なくないだろう。


これらがそのまま実装されれば殺人鬼にとって厳しい環境になるのではと危惧する声が多く見受けられていたが、開発チームもPTBの段階でやや強すぎると判断したようだ。恵みのトーテムそのものの仕様についてはPTBと比べ、以下の弱体化を受ける形に。

・複数の恵みトーテムの範囲が重なっても効果は重複しないように。
・呪術トーテムを清める時間を14秒→24秒に。
・恵みトーテムの有効範囲を28メートル→24メートルに。


正式実装にあたっては、効果重複や効果範囲縮小など、純粋な弱体化調整が入ったわけだ。しかしなら、呪いのトーテムとは違い恵みのトーテムを完全無効化できない点や、恵みのトーテムパーク2種の効果そのものなど、まだ強すぎるという意見も見受けられる。実際のプレイ環境の中で、今後恵みのトーテムがどれ程の影響を与えるか注目される。

そのほか、各種殺人鬼やパークの調整などは基本的にPTB時と同様の変更がおこなわれるようだ。恵みのトーテム以外にPTBからの変更を加えられた要素は以下のとおり。

・ “呪術:血の恩恵”
効果発動の条件を生存者が負傷したときに、また効果の範囲を生存者の位置を中心としたエリアに変更しました。
殺人鬼デススリンガー
・アドオン – “指名手配ポスター”
 照準をのぞき込んでいる間の移動速度の上昇を10%→2.5%に変更しました。
・アドオン- “顎粉砕弾”
 照準をのぞき込んでいる間の移動速度の上昇を5%→1%に変更しました。
殺人鬼トリックスター
・アドオン – ”ジウンのサイン”
 ナイフを投げる速度が最大に達するまでに必要な本数の減少を2本→1本に変更しました。
ミカエラ・リード
・ミカエラの声の音量を小さくしました。


“呪術:血の恩恵” は、トリックスターなどの特殊攻撃で負傷を伴わずに板を封じる戦法が強力であったためか、効果の発動条件に生存者の負傷が加えられることになった。デススリンガーの2種のアドオンについては、指名手配ポスターと顎粉砕弾のアドオン2種を付けることで、構え時の速度を生存者の速度4.0m/sとほぼ同じに出来ていたのを防ぐ調整となる。トリックスターのアドオンについては元々の効果と同一のアドオンが上位のレア度に存在するため、影響は少ないだろう。

今回のアップデートはその他にも多くの調整を含むため、霧の森の環境は大きく変わることが予想される。詳細については公式パッチノートを参照されたい。『Dead by Daylight』5.3.0および新チャプター「Hour of The Witch」は現在配信中だ。

Jun Uchiyama
Jun Uchiyama

野菜は苦手ですがゲームは好き嫌いしません。AUTOMATONでは主にDbDを担当します。

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