ミステリーADV『シロナガス島への帰還』Nintendo Switch版発売正式決定。ボイス実装やパッケージ版リリースを目指すクラウドファンディングが実施中


島根県出身の作家である鬼虫兵庫氏は10月13日、『シロナガス島への帰還』のNintendo Switchへの移植が決定したと正式発表した。Nintendo Switchへの移植にともない、声優によるボイスも収録。CAMPFIREでは、パッケージ版リリースを目指すクラウドファンディングもおこなわれている。


『シロナガス島への帰還』は、忌まわしき絶海の孤島で奇怪な殺人事件に挑む、ミステリーアドベンチャーゲームである。主人公の池田戦は、ニューヨークで暮らす私立探偵だ。ある日、大富豪ロイ・ヒギンズ氏が自殺した。彼の遺書にはシロナガス島への後悔と、一通の招待状が残されていた。大富豪の娘から調査依頼を受けた池田戦は、完全記憶能力を持つコミュ障少女出雲崎ねね子と共にシロナガス島へ出発する。しかしシロナガス島には怪しげな人物たちと、奇怪な殺人事件が待ち受けていた。池田戦と出雲崎ねね子は、シロナガス島に隠された真実を解き明かしつつ、呪われた島からの脱出を目指す。

シロナガス島での出来事は、基本的には選択肢とテキストによって描かれていく。一部のシーンで発生する探索パートでは、画面内のさまざまな箇所をクリックで調査。システム面では、スタンダードなアドベンチャーゲームと言えるだろう。


本作は鬼虫兵庫氏が手がけ、PC用の作品として2018年12月に初頒布された。2019年夏におまけシナリオを収録した完全版がリリースされ、2020年3月にはSteam版が配信開始。現在Steamでは1270件以上のユーザーレビューにより、97%のプレイヤーから好評を獲得して、「圧倒的に好評」となっている。シナリオや個性的なキャラクターたち、手頃な価格などを理由に好評を集めているようだ。なお鬼虫兵庫氏は、第二回講談社BOX新人賞Stonesを受賞した、島根県出身の作家である。


本作のNintendo Switch版は、京都のゲーム開発会社room6の協力により、移植が進められている。Nintendo Swtichへの移植にともない、声優によるボイスが実装予定。また音声の収録やパッケージのリリースに費用がかかることを理由に、10月13日20時からクラウドファンディングが実施されている。目標金額は200万円。200万円達成でNintendo Switch版の物理パッケージのリリースが確定。ストレッチゴールとしては、400万円達成で次回作の強化体験版パッケージの制作決定、500万円達成でボイスドラマCD製作決定が掲げられており、記事執筆時点で、すでに150万円近い金額が集まっていようだ。

シロナガス島への帰還』は、PC(Steam/BOOTH/DMM GAMES)版が税込500円で配信中。CAMPFIREでは、クラウドファンディングによって資金が募られている。