『Apex Legends』ランクアリーナの「AP下がりすぎ問題」は改善予定。開発者が示唆
『Apex Legends』アリーナモードのAP(アリーナポイント)増減について、Respawn Entertainmentで同作に携わるRobert West氏がTwitter上で「改善を予定している」とコメントした。Dexertoなど各メディアが報じている。
『Apex Legends』にはバトルロイヤルモードのほかに、比較的小規模なマップで3対3の戦いを繰り広げるアリーナモードが存在する。同モードにはカジュアルとランクマッチがあり、ランクマッチでは試合結果に応じてAPが増減する。APを稼ぎ、最高ランクレベルであるApexプレデターを目指すのがアリーナランクモードの醍醐味のひとつだ。上位ランクを目指すプレイヤーにとってAPの増減量はかなりのインパクトがある。大量にAPが下がろうものなら、世界が足元から崩れ落ちるような落胆を覚える者もいるだろう。
そんな重要な意味を持つAPは、以前より「負けた時に下がりすぎる」という意見が少なくない数のユーザーから投じられていた。APの増減量は勝敗につき一律ではなく、プレイヤーの腕前の指標となる内部レートであるMatchmaking Rating(MMR)などを参照して変動する。全体としてMMR相当のランク帯におさまりやすいように、敗北時のAP減算量が変動していく仕組みだ。
結論からいえば、この「負けた時にAPが下がりすぎる」現象については、運営側も問題だと認識していたようだ。『Apex Legends』にてシニアゲームデザイナーを務めるRobert West氏は10月8日、Twitter上でのプレイヤーへのリプライとして、AP増減の改善について述べた。同氏が語りかけたのは、「2時間プレイして68AP稼いだあとに、1マッチの敗北で60APを失った」と嘆くプレイヤーのツイートだ。
West氏によれば、開発チームは現在アリーナランクモードの改善に取り組んでいるという。マッチメイキングとAPに関する調整も進行中であり、作業が進めばまた情報を発表するとしている。また、少なくともひとつの既知のバグがアリーナランク関連で存在すると伝えた。
また同氏は、続く一連のツイートで「APが減りすぎる」現象について説明。APが12ポイントより多く減算される原因としては、ふたつの理由が考えられるという。まず、前述の通りAPの減算についてはMMRに影響される。そのため、MMRに比較して高すぎるAPを保持しているプレイヤーについては敗北時に比較的多くAPが減算されてしまうそうだ。この点についてWest氏は「これは本来起こってはならないことです」とコメントして、調査の上で実際に起きているようなら修正すると伝えている。そして、低い内部レーティングを持つチームに負けた際にもAP減算量が多くなるとのことだ。
今回のWest氏の投稿により、厳しいAP減算が制作側としても望んでいない挙動だと判明した。前述の通り、APの増減はアリーナランクモードで上位を目指すプレイヤーにとって死活問題だ。バグ修正をふくめ、今後のアリーナランクモード環境改善が期待される。