セガは10月8日、「龍が如くスタジオ」組織再編を発表した。スタジオ創立10周年を記念して、新体制へ移行するという。あわせて、これまでトップを務めてきた名越稔洋氏と佐藤大輔氏が、セガおよび「龍が如くスタジオ」を退職することも明かされた。
「龍が如くスタジオ」は2011年に設立された、セガ第一CS研究開発部の部内スタジオ。『龍が如く』シリーズや『JUDGE EYES』シリーズ、『スーパーモンキーボール』シリーズが開発されてきた。内製ツール開発も進められ、ドラゴンエンジンといったゲームエンジンも生み出されている。
これまで同スタジオは、名越稔洋氏が統括しており、『龍が如く』シリーズは佐藤大輔氏や横山昌義氏、阪本寛之らがプロデューサーを務めてきた。今回の組織再編により、横山氏や阪本氏らが主軸となり、新たな体制として「龍が如くスタジオ」が再始動するようだ。堀井亮佑氏や伊藤豊氏、三嶽信明氏など、近年のシリーズの要となるスタッフはそのまま据え置き。名越氏と佐藤氏の退職にあたり、トップが刷新されるかたちだろう。
名越稔洋氏といえば、中国NetEaseが同氏の獲得にむけて交渉に入っていることが報じられた(Bloomberg)。実際に移籍するかどうかは発表されていないものの、名越氏がセガおよび龍が如くスタジオを離れるのは確かなようだ。セガでは2020年に取締役CCOについたのち、翌年に降格処分を受けた名越氏。同氏と佐藤氏は新天地を求め、一方で「龍が如くスタジオ」の世代交代も図られるのだろう。
なお同スタジオのヘッドとなった横山氏は、新体制発表にあたりコメントを出しており、そのなかで『龍が如く8(仮称)』を開発中であることも明らかにしている。『龍が如く7』の主人公春日一番のその後を描く内容になるとのこと。セガおよび「龍が如くスタジオ」、そして名越氏と佐藤氏の今後の活躍に期待したい。
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