カリプソメディアジャパン(Kalypso Media Japan)は10月7日、『トロピコ6(Tropico 6)』および『ポート ロイヤル 4』のDLCを国内家庭用ゲーム機向けに配信開始した。『トロピコ6』ではPlayStation 4版に、「カリビアン・スカイ」および「フェスティバル」が各税込1980円。『ポート ロイヤル 4』ではNintendo Switch版に、「バッカニア」が税込660円で配信されている。なおSteam版においても、これらのDLCは配信中だ。
『トロピコ6』は、独裁国家運営シミュレーションゲーム『トロピコ』シリーズの最新作だ。舞台になるのは、カリブ海に浮かぶ群島国家。プレイヤーは、島内で絶対的な権力を誇るエル・プレジテンテ、あるいは総督として、島を発展させていく。時代による制限はあるものの、農園を作ったり、工場を建てたり、高級ホテルを建造したり、原子力発電所を築いたりなど、プレイヤーは自由に島内を開発できる。また土地の利用だけでなく、食料を配給制としたり、禁酒法を制定したり、思い思いの政策が布告可能だ。
ただし本作には、島民の幸福度や支持率といった要素が存在する。自由奔放に国家を運営していると、選挙に負けて為政者の座を降りることになってしまう。経済や支持率なども気にかけつつ国家を運営していく、独裁者の視点が描かれているわけだ。なお『トロピコ6』では、複数の島で構築されたマップが登場しており、群島国家らしい要素が追加されている。
「カリビアン・スカイ」は、ドローンがテーマとなった有料DLCだ。導入すると、新たにドローン工場や貨物空港、ドローン配達サービスと言った建造物がゲーム内へ登場する。監視ドローンを使った島民の監視や、ドローンホームデリバリーを使った遠隔地への物資輸送など、ドローンを使ってカリブ海の空が活用できるわけだ。また、新しい特性としてドローン信者やカルト的リーダー、新たな布告としてQ アノニマスやドローン経済といったものが用意されている。5つの新しいミッションを含めた専用シナリオでは、エキセントリックな科学者や敵対者なども登場するそうだ。
「フェスティバル」は、パーティーやフェスティバルがテーマのDLCである。本DLCのシナリオでは古代の悪霊「ボアダム(退屈)」が島に現れ、全ての娯楽を中止に追い込もうとしている。プレジデンテは、悪霊に対抗して20種類以上のフェスティバルを開催。人民を掌握して島全体を盛り上げる、悪魔との奇妙な戦いが描かれる。新しい建造物としては、ダンススクールや花火工場、大金が稼げるというチケットショップなどが登場。出生率の上がるナイトパーティーが開催できるほか、パーティー用の新たな布告やパーティーを盛り上げる新曲も収録されているそうだ。
また『ポート ロイヤル 4』のDLC「バッカニア」は、導入するとフリーゲームに新モードが登場する。新モードでは、私掠免許を与えられた海賊「バッカニア」として、植民地や他国の交易船から略奪ができるという。船団は常に海賊モード固定。海賊用パークとアジトだけを持った状態でゲームが開始され、町の襲撃などで名声を獲得するなど、癖のあるゲームモードになっているそうだ。
『トロピコ6』のDLC「カリビアン・スカイ」および「フェスティバル」は、PlayStation 4向けに各税込1980円で配信中。『ポート ロイヤル 4』のDLC「バッカニア」は、Nintendo Switch向けに税込660円で配信中。また、各DLCはSteam版においても配信されている。