『スマブラSP』に、ソラが参戦。『キングダム ハーツ』から登場し最後のファイターを飾る
任天堂は10月5日、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(以下、スマブラSP)』最後の新規参戦ファイターとして、『キングダムハーツ』からソラを発表した。ソラは、最後の追加参戦ファイターとして、10月19日に配信予定。なお本情報は、同社の放送した番組「【スマブラSP】最後のスペシャル番組」内で明かされたものだ。
『キングダム ハーツ』から参戦するソラは、『スマブラSP』に追加される新ファイターである。有料追加コンテンツとしては11体目であり、「ファイターパス Vol.2」の6体目のファイターにも含まれている。カラーバリエーションとしては、初代『キングダムハーツ』のソラが衣装を変えているイメージの、代表的なシリーズ作品の衣装風のものが収録。有料追加コンテンツ「ソラ」セットには、ステージとBGMもセットになっており、ステージはリクやロクサス、アクアなども出演する凝ったものであるようだ。なお、放送内のソラは英語ボイスになっていたが、製品版には日本語ボイスも収録されている。
放送内には、本作のディレクター桜井政博氏が登場し、同氏から直接つかいかたが紹介された。ソラは、個性的でありながら、素直で誰でも使いやすいファイターだという。基礎性能としては、ふわりとした挙動の高いジャンプを持っており、長い復帰距離を誇る。一方ソラは体重が軽いため、ふっとばされやすい性質をもつ。
スマッシュ攻撃などでは、キーブレードを使った近接攻撃をおこなう。発生は比較的ゆっくりであり、判定が長い分打ち勝ちやすい性質になっているという。通常わざの中で特徴的なのは、一部のわざに用意された3連コンボだろう。弱攻撃/横強攻撃/通常空中攻撃/前空中攻撃を繰り出した際、そのままボタンを押しているか連打すると、3連コンボが繰り出せる。3段の出し切りだけでなく、単発や2段目までといった出し方にも対応。3連コンボにより、原作らしい動きが再現されているようだ。
必殺ワザのうち、通常必殺ワザではファイガ/サンダガ/ブリザガの3種類のまほうを繰り出す。まほうを撃ったあと、自動的に次の種類のまほうが装填される仕組みになっており、順番に3種類のまほうを撃つわけだ。まほうはそれぞれ、ファイガは火球を横に向かってまっすぐ飛ばす、サンダガは雷撃を3つ落とす、ブリザガは近くの相手を凍らせるワザになっている。ファイガは連打すると切り替えずに連射可能なほか、サンダガは1発目が当たると3発ヒット。それぞれ反射や吸収などの対象にもなる。
下必殺ワザはカウンター。敵の攻撃に対して、反撃を繰り出す点はほかのカウンターと同じである。ただし、ソラのカウンターは、相手の姿勢を崩す効果も持ち合わせている。また飛び道具を後ろへ受け流す特性も兼ね備えており、受け流した飛び道具はソラの攻撃扱いになるそうだ。
横必殺ワザは、最大3連続で移動攻撃をおこなうソニックレイヴだ。スティックを飛びたい方向に押すと、追加の攻撃が発動。ピカチュウやゲッコウガの上必殺技に似ているが、ソニックレイヴは、連打によって近くの敵へのホーミングも可能で、その際には強化される性質をもっている。
続いて上必殺技は、キーブレードを振り回して上昇するエリアルスイープだ。一見リンクの上必殺ワザと似ているものの、エリアルスイープは上昇し終わったあとの頂点でソニックレイヴに繋げられる特性を持つ。要するにソラは、必殺ワザの組み合わせにより、高い空中機動力を誇っているわけだ。放送内では、崖外にふっとばされた敵を空中で待ち構えた後、自身はエリアルスイープとソニックレイヴを使って復帰するシーンが映されていた。ソラを相手にする際は、崖外での駆け引きにも注意が必要かもしれない。まとめるとソラは、空中戦が強くスタンダードなワザが揃ったキャラクターといえるだろう。
なお今回の放送内では、参戦希望アンケートにおいてソラがトップだったという参戦にまつわる小話や、これまで打ち立ててきた『スマブラSP』の実績も紹介された。生前の任天堂の岩田社長との打ち合わせにより、他社に迷惑がかかってしまうことを考慮し、アンケート結果が非公表となったことや、ソラがいろいろな協力を得て参戦となったことにも触れられている。
『スマブラSP』は、Nintendo Switch向けに税込7920円で発売中。ソラが使用可能になる有料追加コンテンツ「ソラ」セットは、662円。ソラも含めて6体のファイターが収録された「ファイターパス Vol.2」は、税込3300円で配信中だ。