インディーデベロッパーのTwo Star Gamesは10月2日、オープンワールドホラーゲーム『Choo-Choo Charles』の初となるトレイラー映像を公開した。プレイヤーを追い詰める怪物機関車Charlesの姿を収めたこの映像が、海外コミュニティを中心にSNS上で話題を呼んでいる。
『Choo-Choo Charles』はオープンワールドの島を舞台にした、一人称視点ホラーシューターだ。開発元Two Star Games公式Twitterアカウントが本作のトレイラーを投稿すると、映像は瞬く間に拡散。記事執筆現在、同ツイートは1万件を超えるリツイートを集め、コミュニティから大きな反響を集めている。反応の内容としては「WTF(なんじゃこりゃ)」と困惑を示しつつも作品への興味を抑えられないものが主だ。たしかにトレイラーで見られるモンスターの造形は、一度見たら忘れられないインパクトがある。
『Choo-Choo Charles』では、プレイヤーは島に巣食う人食い怪物機関車「Charles」を倒すため、自らも武装機関車を走らせる。機関車は島に散らばるスクラップを収集することでアップグレードが可能だ。機動力が挙がるスピード、武器の威力を上げるダメージ、チャールズから受ける被害を軽減するアーマーの3種を強化して、Charlesに立ち向かおう。また、島にはCharlesの脅威に怯える住民たちも存在しており、依頼されたミッションをこなすと強力な武器などの報酬が得られる。
舞台となる島は、機関車で走り回るだけあり、かなりの広さをもっているようだ。島は全体的に陰鬱な雰囲気で、視界の開けた砂地のようなロケーションもあれば、どこからCharlesが飛び出してくるかわからない森林地帯も存在する。ミッションを遂行する合間には、探索や線路の分岐を切り替えるため機関車から降りる必要がある。怪物機関車に怯えながら徒歩で探索するのはかなり恐ろしげだ。
そしてやはり特筆すべきは、本作で主人公と死闘を繰り広げるCharlesの悪夢めいた造形だろう。そのデザインは蜘蛛の足が生えた機関車といった風情で、不気味な顔面にみっしりと生えた乱杭歯は「人を食べる怪物」という性質をストレートに伝えてくる。トレイラーでは機銃掃射をものともせず猛追してくる様子を見せており、かなりの武装を整えて挑む必要があるだろう。また、映像ではプレイヤー自ら汽笛を慣らしてCharlesを挑発し、おびき寄せているような様子も見られる。機関庫にたくさんの仲間たちが居ないことを祈るばかりである。
本作開発元のTwo Star Gamesは、開発者Gavin Eisenbeisz氏によるスタジオだ。過去にはホラーアドベンチャー『My Beautiful Paper Smile』や高所ウォーキングシム『Cloud Climber』を手がけており、いずれも記事執筆現在、Steamユーザーレビューにて「非常に好評」との評価を受けている。過去作で培った手腕は本作にも活かされることだろう。
『Choo-Choo Charles』はPC(Steam)向けに、2022年始めにリリース予定。余談ながら、海外では「恐ろしい敵をきかんしゃトーマスに差し替える」というMod文化がある(関連記事)。この文化がもしも本作に適応されるとどうなるのか、気になるところだ。