台湾義賊アクション『添丁の伝説』Nintendo Switch/Steam向けに11月2日配信へ。コミック調で描かれる、日本統治下の台北


台湾のパブリッシャーNeon Doctrineおよび開発会社CGCGは9月29日、『添丁の伝説』を11月2日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)。Steamストアページの表記によると、日本語字幕に対応しているようだ。

『添丁の伝説』は、台湾の伝説的な義賊を主人公に据えた、2Dアクションゲームである。本作の舞台は、1895年に日本と清の間で締結された下関条約により、日本の統治下にあった台湾。20世紀初頭の台北市には、富めるものから奪い、貧しいものを養った、廖添丁(りょうてんてい)なる義賊がいたという。本作でプレイヤーは、そんな歴史に名を残したならず者として、権力者たちと戦闘。実在の事件や人物、歴史的背景をベースに、戦いの中で台北に潜む闇が暴かれていく。


廖添丁は、カンフーを基本に短刀と腰帯も使い、敵と戦いを繰り広げる。カンフーキックや腰帯による拘束、空中コンボなどを駆使して、凶暴な宮廷人や貪欲なビジネスマン、軍の指導者といったボスの待ち受けるステージを攻略していくわけだ。プレイスタイルにあわせて、ダメージ減少やスタミナ回復速度の上昇などの特殊効果付きのお守りが選択可能。台湾の伝統的なボードゲーム四色牌も、本作には収録されている。

また本作では、コミック風のスタイルを採用して、当時の台湾の様子が表現されているという。1900年代初頭の台北市大稲埕の街並み、高速列車や船頭による小舟など、伝統と近代文化の入り混じった台湾も、本作では描かれているのだろう。なお、パブリッシャーのNeon Doctrineおよび開発会社のCGCG(Creative Games & Computer Graphics Corporation)はともに台湾の会社である。


『添丁の伝説』は、11月2日にNintendo Switch/PC(Steam)向けに配信開始予定だ。