『Dead by Daylight』新要素「恵みのトーテム」実装。一方、デススリンガーには苦しい調整が
Behaviour Interactiveは9月27日、『Dead by Daylight』(以下、『 DbD 』)の開発チームアップデートを公開した。先週9月23日に公開された内容の後編にあたり、今後同作にて実装予定の調整について紹介されている。
今回公開された内容は一部キラーの調整や仕様の変更など、多岐にわたる。なかでも目玉として挙げられるのが新要素「恵みのトーテム」の実装だ。今年おこなわれた『DbD』の5周年記念放送内で存在が予告されていたもので、殺人鬼の「呪いのトーテム」に対する生存者の「恵みのトーテム」というわけだ。この恵みのトーテムについての仕様は以下のとおり。
・生存者は無力なトーテムを「清める」ことで恵みのトーテムに変えることができる。
・恵みのトーテムは、装備したパークの効果に応じた恵みを受けることができる癒しの場を展開する。複数のトーテムに関わるパークをつけていた場合は、そのすべての効果が重複して展開される。
・各生存者は同時に2個以上のトーテムを清めることはできない。
・恵みのトーテムの効果範囲内ではその存在を知らせる音が聞こえる。
・殺人鬼は恵みのトーテムにインタラクトすることで即座に恵み効果を無効化し、無力なトーテムへと変えることができる。
以上が今回紹介された恵みのトーテムの仕様だ。まだ恵みのトーテムに関わるパークは発表されていないため、環境に与える影響は未知数だが、生存者にとっては、今までただ壊すだけであったトーテムを巡る戦略が変わっていくことが期待される。逆に殺人鬼視点で考えると、単純に殺人鬼が呪術系パークを装備すればするほど、生存者の求める無力なトーテムの数を減らすことができるわけだ。仮に「呪いのトーテム」が浄化されたとしても「恵みのトーテム」にならなくて良かったとも考えられる。生存者に「恵みのトーテム」を与えないという仕事は果たしたわけだ。今まで呪いのトーテムの早期退社に涙を流していた殺人鬼の方々はこれで救われる……かもしれない。
バランス調整の対象としてはプレイグとデススリンガーの2名が挙げられている。まずは「人生がひっくり返るレベルの変更」を加えられたプレイグの主な変更点を見ていこう。
・黒死の吐瀉のクールダウン中 (吐瀉した後や吐瀉をキャンセルした後) の移動速度を2.3m/秒から3.6m/秒に変更
・黒死の吐瀉を使用する際、一定時間以内にボタンを離しても能力の使用がキャンセルされず、吐瀉できる最低限までチャージが継続するように。
・オブジェクト (例: 発電機) の感染時間が35秒から40秒に。
・生存者が汚染されたオブジェクトにアクションしている間はさらに早く疫病が進行するように。
・生存者が献身の淀みで疫病を浄化する時間を6秒から8秒に。
・一部アドオンの効果変更
アドオンについては使用率が低いものやあまり強くないものを見直すとのこと。大幅なアッパー調整となり、元気にゲロをばらまくプレイグが見られそうだ。一方、デススリンガーについては逆の意味で人生が変わる調整が施されるようだ。
・照準をのぞき込むのが完了するまで銛を発射できないように変更。
・のぞき込むのをキャンセルしてから通常攻撃が可能になるまでの時間を延長。
・照準をのぞき込んでいるときの移動速度低下を軽減します。
・脅威範囲を32メートルに。
・一部アドオンの効果変更
アドオンについてはプレイグ同様、弱いアドオンの上方修正が中心となる。主に照準時の挙動について弱体化の調整内容となっており、デススリンガーの強みであった構え後の即撃ちに対してメスが入ったかたちだ。照準時の移動速度は速くなるものの、そもそも照準しながら動く時間は基本的にごくわずかであったことを考えると大きな強化とは考えづらい。
脅威範囲の増加についても一概に弱体化とは言えないものの、移動速度が4.4m/秒固定の殺人鬼の中では最大の脅威範囲となる。足の遅さを接近のしやすさでカバーしていた点が損なわれることになり、人気パークであった「観察&虐待」についても見直されることになるだろう。ハッチとカギについてもルール上の変更がおこなわれる。
・生きている生存者が残り1人にならない限りハッチが出現しないように。
・閉まったハッチをカギで開けるときに数秒かかるように(カギを開けるアクションを中断しても進行度は失われない)。
・実績“奴らはどこに行った?!”の達成条件を“鍵を使用してハッチから脱出する”に変更。
上記の変更により、カギをハッチに対して使用できるタイミングがエンドゲームコラプス(殺人鬼がハッチを閉じた後)に限定された。カギは大幅に弱体化されたといえるだろう。
今回の変更内容は、9月29日からSteam版で開始するパブリックテストビルド (PTB) でお試しができるとのこと。今後のプレイ環境に関わる多くの変更を一足先に体験してみてはいかがだろうか。