『The Last of Us Part II』にてカットされたマルチプレイモードは現在も開発中。Naughty Dogが現状を報告
SIE傘下のデベロッパーNaughty Dogは9月27日、『The Last of Us』が発売された2013年以降毎年恒例となった「The Last of Us Day」の開催に合わせて、同シリーズのオンラインマルチプレイ作品を現在開発中であることを明らかにした。
『The Last of Us』では、ファイアフライかハンターいずれかの勢力に分かれ、資源争奪戦・生き残り戦・金庫争奪戦を楽しめるマルチプレイモードが収録されていた。そして続編である『The Last of Us Part II』に向けてNaughty Dogは、引き続きマルチプレイモードを用意する考えを示していたが、のちにプランを撤回。結果的に、シングルプレイキャンペーンモードのみの作品として2020年にリリースされた。
【UPDATE 2021/9/27 20:40】
前作マルチプレイのサービス稼働状況の言及について削除
Naughty Dogは『The Last of Us Part II』へのマルチプレイモードの収録断念を発表した2019年、同作のキャンペーンモードは同スタジオにとってもっとも野心的なプロジェクトになっているとコメント。そしてマルチプレイモードについても、開発チームのビジョンはいち追加モードを超えるまでに発展していったとし、両モードをサポートするためにも、同作からマルチプレイを切り離すことを決めたとしていた。また、マルチプレイモードについてはいずれ体験できるだろうとも述べており、今回あらためて開発が継続していることを明らかにしたかたちだ(関連記事)。
現在開発中のマルチプレイモードについて、2019年の発表では『The Last of Us Part II』の一部にはならないとされていた。となると、スタンドアロン作品としてリリースされる可能性もありそうだ。ゲーム内容については、『The Last of Us』のFactions(勢力)モードを進化させるかたちで開発を開始したと述べている。今回の発表でも、まだ具体的なゲームプレイについては明かされていないが、Naughty Dogは開発の進捗に満足しているとし、チームに十分な時間を与える考えを述べている。
また、マルチプレイ開発に携わるスタッフの募集もおこなっているとのこと。同スタジオの採用ページでは、マルチプレイにかかわるシナリオやレベルデザイン、マネタイズ、ビジュアルエフェクト、AIプログラマー、UIプログラマーなどを募集中。チームを拡大させ、これから開発を本格化させていくようだ。Naughty Dogは、準備が出来次第マルチプレイモードのさらなる情報を公開するとしている。
*The Last of Us Dayでは、HBOが制作中のTVドラマ版「The Last of Us」の初公開写真や、ジョエルのフィギュアなども披露された。