地下室ストラテジー『JARS』10月20日発売へ。少年の瓶割りは、世界を救うかお母さんに怒られるか


Daedalic Entertainmentは9月24日、ストラテジーゲーム『JARS』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switchで、現地時間10月20日発売予定。Steamのストアページによれば、日本語にも対応する。
 

 
『JARS』はパズルやタワーディフェンスなどの要素を盛り込んだストラテジーゲームだ。主人公である頼りなさげな少年ビクターは、古く汚い家の地下室にて不思議な体験をする。ページが切り取られた謎の本、そして地下室のドラキュラ。謎に触れたビクターは、地下室に隠れた多数の小さな生き物たちと共に、世界を救うための戦いを繰り広げることになる。味方となる蚊やカメレオンなどのミニオンたちに采配を下し、敵となるクモやネズミなどのナスティーたちを退けるのだ。プレイヤーの目標は、ステージ上の全ての瓶(Jars)を破壊して、サルコファガス(石棺)を守ること。世界を救うか、母親から外出禁止措置を食らうかは、プレイヤーの分身であるビクターの細い双肩にかかっている。
 

 
本作の具体的なゲームルールについては未知数ながら、戦略性の高い面クリア型のストラテジーとなっているようだ。瓶の破壊を妨害するナスティーたちに対処するためには、それぞれに特色あるミニオンたちを適切に配備しなくてはならない。ミニオンたちはパークを装備しての強化が可能だ。各レベルごとに新しいメカニックやシチュエーションが導入され、ゲームプレイに変化がもたらされる。また、破壊した瓶のなかから“なにか”が出現することもあり、プレイヤーにはランダムな要素に適応する柔軟性も要求される。

『JARS』の特色のひとつが、ダークな手描き調のアートスタイルだろう。主人公であるビクターの姿はいかにも神経が細そうで、荒めのタッチで描かれたミニオンやナスティーたちの姿も、不気味ながらコミカルな雰囲気だ。まるで少年の空想のような世界観と相まって、奇妙な親しみやすさを醸し出している。
 

本作開発元のMousetrap Gamesはポーランドを拠点とするデベロッパーだ。同スタジオは過去にモバイル向けゲームを数多く手がけており、ロールプレイングゲームからリズムゲームまで複数ジャンルの作品を発表している。なかにはパズルや鉄道駅シムなどの作品もあるので、『JARS』では過去の開発経験の活用が期待できそうだ。

『JARS』は現地時間10月20日、PC(Steam)およびNintendo Switch向けに発売予定。日本語にも対応する。日本市場にも展開するDaedalic Entertainmentがパブリッシングを担当するため、国内向けのコンソール版販売にも期待したいところだ。

【UPDATE 2021/09/24 11:51】
Daedalic Entertainmentは国内向けにも『JARS』のNintendo Switch版発売のプレスを発表した。 Steam版と同様、10月20日に発売されるとのこと。