Steam向けの新作和風ホラーゲームを、国内サークルが開発中。誰もが感じる既視感の中の恐怖

国内のサークルNAYUTA STUDIOが新作としてホラーゲームを開発中であるようだ。PC(Steam)向けに2022年リリース予定。一人称視点を採用したホラーゲームになるという。

国内のサークルNAYUTA STUDIOが新作としてホラーゲームを開発中であるようだ。PC(Steam)向けに2022年リリース予定。タイトルは未公表ながら、ツイートでは2枚のスクリーンショットが公開されている。


同サークルが開発中の作品は、一人称視点を採用したホラーゲームになるという。舞台になるのは日本。黒電話で父親と会話するシーンが確認できるため、現代ではなく少し前の日本が作中の舞台なのかもしれない。スクリーンショットには、広々とした和室や仏壇などが映されており、日本の民家の空気感や風情が感じられる。人によっては、2枚の画像からも恐怖が感じられるかもしれないが、公開中の画像はストーリー上「怖くなる前のもの」であり、作中ではさらなる恐怖が待ち受けているという。

NAYUTA STUDIOのUTUTUYA氏のツイートによると、本作は雰囲気を重視して開発が進められており、「誰もが感じる既視感の中に恐怖を上手く入れていけたらいいな」とも語られている。またPC(Steam)以外のプラットフォームについては、マップを作り込んでいるため、モバイルデバイスへの移植は難しいと回答している。今のところ予定はないものの、パブリッシャーとの縁があればコンソール展開についてはあるかもしれないそうだ。


NAYUTA STUDIOは、2018年10月よりSteamで配信中の『CINERIS SOMNIA』を手がけた国内のサークルだ。同作は「3Dゲームを作りたい」「物語や世界をゲームで表現したい」という気持ちを原動力に開発された、同サークルの処女作。Steamのユーザーレビューでは、120件以上のうち78%のプレイヤーから好評を得て「やや好評」を獲得。キャラクターの移動速度の遅さなどが評価を下げているものの、グラフィックや雰囲気が評価されている。

また同サークルのUTUTUYA氏は、日本の旅館風のモデル「Japanese Hotel Room」を含めて、3Dの背景アセットをUnite Asset Storeで販売しており、多数のアセット制作で高評価を獲得している。雰囲気重視で開発されていることや、前作やアセットの評判もあり、レトロな日本を表現した本作のグラフィックや空気感にも期待できそうだ。

NAYUTA STUDIOによるホラー作品は、PC(Steam)向けに2022年リリース予定。本作の続報としては、近いうちに動画が公開される見通しとなっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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