悪夢の高難度アクション『99 Fails』発表。プレイヤーの精神を蝕む、狂気のサイケデリック夢体験

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インディーデベロッパーFrying Jellyは9月16日、高難度アクションゲーム『99 Fails』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびiOS/Androidで、2021年Q4発売予定だ。日本語表示にも対応する。


『99 Fails』は夢の中を舞台にした高難度アクションゲームだ。プレイヤーはぷよぷよとした質感の主人公Zeeboの悪夢の世界Noobotaに入り込み、そびえ立つ柱を飛び渡って恐ろしき夢の原因を見つけるのだ。柱は一本一本がステージとなっており、プレイヤーはそれぞれ9本の柱を擁する11層におよぶ夢、すなわち99ステージに挑んでいく。アクションパートには多様なルールが用意されており、ルールに応じて1から3個のボタンを使ってZeeboを操作する仕組みだ。「お祖父ちゃんお婆ちゃんでもプレイできる手軽さ」でありながら、マスターするには非常に高い難度を誇るという。

もしもステージの攻略に失敗した際には、Zeeboは柱の基にある“煉獄”に一旦転落することとなる。そこにはZeeboの幽霊たちが蠢いており、プレイヤーが失敗するごとにZeeboの幽霊が増えていく。また、本作は柱の数が666個、もしくは無限に存在する「マゾヒスト向け」のモードも用意している。各ステージは動的なルールと共に自動生成され、プレイごとに違うイベントや敵が登場するユニークな体験ができる。夢での奮闘の後には、アドベンチャー風のポイント・アンド・クリック方式でZeeboの寝室を探索し、夢日記によりZeeboの悪夢を分析して原因を突き止めていく。


本作の大きな特徴のひとつは、まさに悪夢か幻覚のようなサイケデリックな世界観だ。Zeeboの悪夢である「Noobota(ヌーボタ)」のなかには、The Cognizoids(コグニゾイド)と呼ばれるキャラクターたちが出現する。コグニゾイドは死や愛などの抽象概念の顕現から、Zeeboの住む現実世界「Neebota(ニーボタ)」に実在する物や人物までさまざまな意味や形をもつ。なお、ニーボタはいわゆる我々の住む現実とは違う次元にあり、本来人間は存在しない。時たまニーボタに迷い込む人間は、Zeeboのような住民たちにとってグロテスクで恐ろしい怪物として扱われている。


そのため、Zeeboの悪夢に登場するコグニゾイドたちは、人間の特徴をもっているものも多い。本作のSteamストアページでは、耳から虹を流す「Ucho(ウチョー)」、光でめまいを起こして柱を操る「Lartum the giant(巨人ラトゥルム)」、寝ているZeebo自身の映し姿ながら腹を突き破ってニワトリが飛び出している「Bed of rebirth(再生の床)」など常軌を逸したデザインが紹介されている。特に赤いマニキュアを塗った巨大な指を主体にした、芋虫のようなコグニゾイド「Neebota’s Revenge」はインパクト抜群だ。また、悪夢のなかでZeebo自身もさまざまに変質していく。これらのデザインがZeeboの精神にとってどのような意味を持つのか興味深い。


本作開発元のFrying Jellyは、アメリカはカリフォルニアの拠点とし、ポーランドにも支部を持つデベロッパーだ。同スタジオは無料FPS『Splitgate』や料理シム『Cooking Simulator』にもコンサルタントとして携わったという。同スタジオ公式ページのスタジオ紹介文には「政府の非公認極秘プロジェクトによって製造された、タンクに入った脳みその軍隊だった」というFrying Jelly開発チームのなんともユニークな成り立ちが記されている。こうした独特の感性は本作にも活かされていることだろう。

『99 Fails』はPC(Steam)およびiOS/Android向けに2021年Q4発売予定。日本語表示にも対応する。

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