操り人形アクション『A Juggler’s Tale』9月30日発売へ。糸で繋がれた少女人形は自由を手にできるのか

 

ドイツのパブリッシャーMixtvision Gamesは9月10日、横スクロールアクションゲーム『A Juggler’s Tale』を日本時間9月30日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchで、日本語に対応する。


『A Juggler’s Tale』は糸繰り人形をあやつる横スクロールアクションゲームだ。プレイヤーは人形師ジャックとなり、主人公である少女アビィの人形を操って、危険と冒険に満ちた旅路を進めていく。アビィはサーカスに囚われた不遇な少女だ。昼間は芸を披露し、夜は檻に閉じ込められる生活に嫌気がさした彼女は、サーカスを抜け出して危険と不思議のあふれる世界へと歩みを進めていく。

アビィが旅をする舞台は、戦火の爪痕が残る中世のおとぎ話の世界だ。物語は人形師ジャックによる朗々とした語りによって彩られ、アビィの繰糸も彼が握り続けている。アビィはサーカスを飛び出してもなお、ジャックの繰り人形としてある意味囚われの身なのだ。トレイラーでは、繰糸にぶら下がってのアクションや、糸が邪魔になり先に進めなくなってしまうなど、アビィを操る糸を使った独特のパズルが展開される。

また、各ストアページの本作紹介文では、アビィが糸を振りほどき手に入れる「真の自由」について触れている。アビィの糸を握る人形師ジャックは、コントローラーを握るプレイヤーの写し姿でもあるのだろう。アビィとジャックの繋がりが絶たれた時、プレイヤーは一体どのようにゲームと関わるのだろうか。メタ的な物語の展開が予期される。


開発元kaleidoscubeは、販売元Mixtvision Gamesと同じくドイツを拠点とするデベロッパーだ。同スタジオはバーデン・ヴュルテンベルク映画大学においてチームを組んでいた学生たちによって立ち上げられたという。本作ゲームデザイナーを務めるDominik Schön氏は在学中に立ち上げたスタジオtiptapにて、Audiなどの企業をクライアントに多数のモバイル向けゲームを手がけており、かなりの開発経験を積んでいることがうかがえる。才気溢れる欧州の若手開発者たちが、本作においてどのような世界観を見せてくれるのか期待したい。


A Juggler’s Tale』はPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに日本時間9月30日発売予定。日本語にも対応する。