サイコロジカルホラー『深夜放送』Steam向けに発表。雰囲気重視のウォーキングシミュレーター


国内のインディーゲーム制作チームであるチラズアート(Chilla’s Art)は9月5日、『深夜放送(The Radio Station)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamのストアページでは、リリース時期はComing soonと記載されている。


『深夜放送』は、チラズアートが開発中のサイコロジカルホラーゲームである。記事執筆時点でゲームの舞台や主人公、ストーリーについては不明だ。Steamストアページに掲載されたスクリーンショットには、軽トラックや河原、森の中などいずれも深い闇に覆われたロケーションが映されている。住宅街や街が舞台だった前作『帰り道』とは一変、本作では人気のない自然の中で恐怖に見舞われるのかもしれない。

グラフィックでは、写実的な3DにVHS風のノイズを組み合わせた、レトロゲームのようなスタイルの外見を採用されている。また、本作のジャンルはウォーキングシミュレーターとも称されている。チラズアートは大別して、主人公を襲う怪異と直接対峙するサバイバルホラーと、不気味な雰囲気を重視したサイコロジカルホラーの2種類をリリースしている。本作は後者に相当する雰囲気を重視した作品になりそうだ。そのほか、エンディングはグッドエンドとバッドエンドの2種類用意されているという。


本作を開発しているチラズアートは、兄弟でゲームを制作している国内のインディーゲーム制作チームだ。これまでに、コンビニの夜勤バイト中に怪現象に巻き込まれる『夜勤事件』、安アパートで奇妙な現象と遭遇する『事故物件』など、低価格のホラーゲームを数多く開発。ゲーム実況者やVTuberにも多く取り扱われホラーゲームファン以外にも人気を博してきた。また同チームは開発ペースが速く、今年4月には『終焉介護』、6月には『例外配達』、8月には『帰り道』と、すでに今年だけで3本のゲームを配信している。

前作『帰り道』においては、新しい取り組みもおこなわれていた。チラズアートは以前よりPatreonの支援者向けに、ゲーム内へポスターやアイテムとして登場するリワードを用意していたが、『帰り道』では国内のバンドyonigeのミニアルバム「三千世界」の広告がゲーム内に登場。クレジットによると、yonigeがチラズアートのスポンサーとして関わっていたようだ。


『深夜放送』は、PC(Steam)でのリリースに向けて開発中だ。