来年の2月18日に発売を控える『Horizon Forbidden West』。同作については、海外向けにサポートFAQページが公開されている。そこで明かされた、PlayStation 4からPlayStation 5にアップグレードするための仕様が海外の一部で話題を集めている。
『Horizon Forbidden West』は、前作『Horizon Zero Dawn』から半年後の世界を舞台にする、PS5/PS4向けオープンワールド・アクションRPGだ。主人公のアーロイは、謎の腐蝕現象の原因を調査するため、アメリカ西部へと旅立つ。そこでは新しい部族との出会いや、恐ろしい機械獣との遭遇が待っている。本作から追加されたガジェットも多数登場し。高所から安全に降下できるシールドウイングや、水中を自由に泳ぎ回れる潜水マスクを利用できる。また、戦闘では数多く武器から場面にあったものを選択肢、さまざまな戦術を活用できるようになっている。
FAQページのなかでは、「PS4版の『Horizon Forbidden West』をPS5バージョンにアップグレードすることは可能ですか?」との項目が存在している。これに対し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが回答。PS4/PS5双方のバージョンを利用するには、「デジタルデラックスエディション」「コレクターズコレクターズエディション」「レガーラエディション」のいずれかを購入する必要があると記載されており、「スタンダードエディション」「スペシャルエディション」ではPS4からPS5へのアップグレードに対応していない旨が明記されている。
また9月2日には国内PlayStation.Blogに記事が掲載されており、同記事では『Horizon Forbidden West』の5つのエディションについて解説されている。ここでも「スタンダードエディション」「スペシャルエディション」のみ、「PS4用とPS5用は、それぞれ別販売となります。」との記載が見られる。
PS4版からPS5版へのアップグレードに際してメーカーがどのような対応をとるかは、しばしばユーザーの注目を集める。これまでPS4タイトルのPS5向けのアップグレードは、0円かもしくは100円で実施されることが多かった。たとえば『ファイナルファンタジーVII リメイク』については、100円でPS5版にアップグレード可能。『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』についても、PS4版の所有者は100円にてPS5版にアップグレード可能だ。最近になり、そのアップグレード方法は多様化しつつある。
たとえばElectronic Artsの『FIFA 22』においてはPS4からPS5へのアップグレードオプションが1万3000円の「Ultimate Edition」にのみ用意されているとのことでユーザーの反発を招いた(関連記事)。また『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット』については、PS4向けの通常版からPS5版のディレクターズカットにアップグレードするうえで3300円が必要であった。そのほかオプションとして、PS4通常版からPS4ディレクターズカット版へのアップグレードは2200円、PS4ディレクターズカット版からPS5ディレクターズカット版へのアップグレードは1100円支払うことで可能(関連記事)。PS4版とPS5版で価値の違いをつけるため、各社さまざまな試みをしているわけだ。
なお昨年、ソニー・インタラクティブエンタテインメントCEOのJim Ryan氏はWashington Postのインタビューに回答。『Horizon Forbidden West』のPS4版からPS5版へのアップグレードが無料でおこなえると言及していた。どの時点で方針が変更されたかは不明だが、『Horizon Forbidden West』を販売するうえではPS4版からPS5版へのアップグレードを特定のエディションに限るという方針がとられたようだ。PS4をメインハードとしながら、PS5の入手チャンスを伺っている方は、こうした背景を踏まえて『Horizon Forbidden West』の購入を検討してみるといいだろう。
『Horizon Forbidden West』は2022年2月18日に発売予定だ。