パブリッシャーGotcha Gotcha Gamesは、国産RPG『リアリティ×マインズ』について詳細情報を解禁した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、8月31日発売予定だ。
『リアリティ×マインズ』は「RPGツクールMV」製の国産RPGだ。主人公であるアストレイクは、親友のユーディルとの鍛錬中に、謎の少女に襲撃される。少女の圧倒的な魔法の前に倒れた主人公が目を覚ますと、アストレイクは襲撃者であったはずの謎の少女になっていた。慣れない少女の体に戸惑いながらも、アストレイクは相棒となる女性であるクヴェナなど、人々との親交を深めつつ、非常事態に対処していく。
本作の特徴は、開発者の露木佑太郎氏による描き下ろしのグラフィックだ。プレイアブルキャラ6名および敵グラフィック61種類、そして140点を超えるマップやイベントスチル(一枚絵)が、同氏による温かみのあるスタイルで描かれている。戦闘システムについてはスタンダードなターン制ながら、パーティーメンバーが同じスキルを放つことによって効果が強められる仕組みなど、仲間との連携を促すような仕組みを導入している。また、フィールド上では目標を見失わないようヒントが表示できる。少し寄り道をすれば、ゲーム進行に応じたその時期限定のサブイベントが発生する。親切ながらちょっとした探索の楽しみもあるシステムだ。
本作パブリッシャーのGotcha Gotcha Gamesは、ゲームエンジン「RPGツクールMV」などの『ツクール』シリーズの事業展開を推進する目的で、KADOKAWA「ツクール」事業部が独立するかたちで2020年に設立された新会社だ。同社は本作をはじめ、複数の「ツクール」製作品のパブリッシングに取り組んでいる。
『リアリティ×マインズ』オリジナル版は2018年にフリーゲームとしてリリースされ、フリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」ゲームコンテストにてRPG特別賞を受賞するなど好評を博した。本作は、オリジナル版からSteam向けに各種コンテンツを追加し展開する作品だ。今回、Gotcha Gotcha GamesからSteam向けに商品化されることになったのは、本作の質と評判を見込んでのことだろう。
本作オリジナル版からの追加コンテンツとしては、ゲームを進めることで閲覧できる本作のシナリオブック、立ち絵のメイキングデータ集、SNS投稿イラストのオリジナルデータ集などがある。ダウンロードコンテンツとしては本作の未公開イラストおよび設定資料を含んだ公式ビジュアルブックが配信されるほか、ゲーム内で登場するモンスターの素材集「王道ファンタジーモンスター素材」が配信される。また、開発者の露木佑太郎氏は自身のTwitterアカウント上で、本作の発売カウントダウンイラストを投稿している。本作のキャラクターおよび世界観の一端が感じられる内容となっているので、気になる方はチェックしてみよう。
『リアリティ×マインズ』は8月31日、PC(Steam)向けに配信予定。価格は1300円で、発売後1週間は10%オフの発売記念価格で提供する。DLCの公式ビジュアルブックは1800円、 王道ファンタジーモンスター素材は300円となっている。