デッキ構築型ヤマのぼり『ヤマふだ! にごうめ』Steam向けに9月25日リリースへ。2人の少女がカードを使って頂上を目指す

国内のサークルKPCは『ヤマふだ! にごうめ』Steam版を発表した。『ヤマふだ! にごうめ』は、カードを使ってヤマに登る、デッキ構築型ターン制ヤマのぼりカードゲームだ。

国内のサークルKPCは『ヤマふだ! にごうめ』Steam版を発表した。日本語および英語字幕に対応。ストアページによると、現時点では9月25日のリリースが予定されている。また本作は、Steam版に先駆けBOOTH版が配信中であり、8月29日には追加要素も含めたアップデートがおこなわれている。


『ヤマふだ! にごうめ』は、2人の少女がカードを使ってヤマに登る、デッキ構築型ターン制ヤマのぼりカードゲームだ。本作の主人公である高楽こはるは、ヤマのぼりに興味を持っていた。ある日、こはるが遠くのヤマを見て「登ったら眺めが良さそうだな」と呟いたところ、それを聞いていた友達の星川ひよりに登山に誘われる。翌日こはるは、ガチ装備で現れたひよりと共に山頂を目指すのだった。少女たちの一夏のヤマのぼりが、描かれていく。


こはるとひよりは、ターン毎に襲ってくるヤマの険しさに耐えつつ、カードを使って一歩ずつ山頂を目指す。カードには、何メートル登るのかを示す「のぼる」と、険しさに対する「まもる」の2種類の効果が設定されている。たとえば、8の険しさが襲ってくるターンに、まもる6のカードを使った場合、HPが2損なわれる。HPが無くなってしまわないよう気をつけつつ、山頂にたどり着けば登頂成功となるわけだ。

カードには、まもりの2倍のぼる「むねをはる」、次のターンにまもりを持ち越す「あんてい」、そのカードで登り切るとげんきの最大値が増加する「きらきら」など、特殊効果も搭載。ヤマを1合登るごとに提示されるランダムなカードから1枚を選択することで、デッキの構築も進めていく。数合おきに発生するひとやすみでは、特殊効果付きのギアを作成できるほか、バナナを食べて回復する「たべる」など、ターンを消費しないカードも存在している。


また本作では、登山をテーマにしつつ、日常的な可愛い雰囲気が表現されている。こはるとひよりの2人には、可愛らしい3Dグラフィックを採用。各用語も、世界観に沿った語彙が使われているほか、要素のアンロックもヤマのぼりで得た「おもいで」によっておこなわれる。台詞などが多く用意されているわけではないものの、2人の友情や世界観が、ヤマのぼりを通して描かれるわけだ。そのほか、エンディングまでには10種類以上のヤマが待ち受けており、クリア後にはやりこみ要素も用意されている。


本作を開発したのは、国内のサークルKPCである。付属のテキストファイルによると、Lee氏がグラフィック、1 2氏がパワーワード、WLK(えるけ)氏がそのほかを担当し、制作が進められたようだ。またBOOTH版が発売された7月24日以降にはアップデートも実施。リリース当初のバージョンと比較すると、ともだちが隙間に落ちてしまう不具合の修正やバランス調整、モーションの増加、ギア/やりこみ要素を含めた追加などがバージョンアップによっておこなわれている。

https://twitter.com/leedoppo/status/1428601613753622534


『ヤマふだ! にごうめ』Steam版は、日本語および英語字幕に対応して9月に配信予定。BOOTH向けにも1000円で配信中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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