PS5本体のマイナーチェンジ版が一部の国にて出荷開始、 ネジの形状変化などが確認される。「300グラム軽量化」の謎は謎のまま


PlayStation 5本体のマイナーチェンジ版の出荷が、一部の国にて開始しているようだ。今年7月に、PlayStationサポートサイトにて新たな型番のPS5本体の説明書が確認されており、まもなく出荷が開始するものと思われていたところ、アメリカやオーストラリア、欧州などで購入報告が上がってきている。海外メディアPress Startなどが報じている。
 

(画像左がCFI-1000A、画像右がCFI-1100Aのもの)

 
PlayStationサポートサイトで確認されていたのは、「CFI-1100B」という型番向けの説明書(クイックスタートガイド・セーフティーガイド)だ。また、本日8月24日には「CFI-1100A」のものも追加された。初期モデルの通常版の型番は「CFI-1000A」、デジタル・エディションは「CFI-1000B」であることから、確認された新たな型番はそれぞれのマイナーチェンジ版であることがうかがえる。

説明書にて確認できる範囲での新旧モデルの違いはというと、まずベース(本体スタンド)を固定するために使用するネジの形状が挙げられる。従来はコインを使ってネジを締める必要があったが、新モデルではネジの頭の部分が厚くなり滑り止めの溝が彫られ、指でつまんで締められるようになった。このほか、仕様一覧におけるPS5本体の質量(重量)が、通常版・デジタル・エディションともに、旧モデルから約300グラム軽くなっている。外形寸法は同じである(関連記事)。
 

(Image Credit: Press Start)

 
実際にマイナーチェンジ版を示す型番のPS5本体を購入できたユーザーによると、ベースの固定ネジの形状は、やはり説明書のとおりにリニューアルされていたそうだ。ネジの指でつまむ部分は白くコーティングされているが、欧州版のコーティングは黒色が採用されている模様(Eurogamer)。また、説明書ではよく分からなかったが、ベースのクランプ部分のデザインも変わっていると報告するユーザーも見られる。

一方で、本体重量が約300グラム軽くなった要因については現時点では不明。品薄が続くPS5をやっと入手したユーザーが、すぐに本体を分解するようなことはなかなかないようだ。外見は変わっていないようであるため、何らかの内部的な変更がおこなわれたものと思われる。300グラムというとそこそこの重さのため、細かなパーツの変更というよりは、たとえば電源モジュールの小型化や、ヒートシンクのデザイン変更などの可能性が考えられそうだ。真相は、いずれユーザーによる分解検証によって明らかになるだろう。
 

 
PS5の通常版およびデジタル・エディションのマイナーチェンジ版が実際に確認され始めたということで、日本でもまもなく流通するものと考えられる。一部小売店では、すでに専用の販売ページを設けているようだ。なおソニーは、今年度通期(2021年4月〜2022年3月)のPS5の販売台数の見通しについて、PS4導入翌年度の実績である1480万台を上回るという目標を設定。またSIE社長兼CEOのJim Ryan氏は以前、PS5の在庫水準の改善は最優先事項であるとコメントしていた(関連記事)。今も続く品薄が早期に改善されることを期待したい。