極寒都市サバイバル『Frostpunk 2』発表。吹雪のなか何を切り捨て何を選ぶか、再び決断を迫られる


ポーランドのスタジオ11 bit studiosは8月12日、極寒都市サバイバル・ストラテジーゲーム『Frostpunk 2』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)。本作は2018年4月にリリースされた極寒都市サバイバル・ストラテジーゲーム『Frostpunk』の続編。吹雪の訪れから30年後の世界を舞台に、プレイヤーは再び人々を導く指導者となって極寒都市でのサバイバルを余儀なくされる。


公開されたトレイラーでは、べっとりと血のついたハンマーが映し出される。吹雪のなかの血痕を辿っていった先には、拘束され、頭から血を流し、胸に「LIAR(嘘つき)」と書かれた男性の姿が。前作『Frostpunk』に引き続き、『Frostpunk 2』でも、指導者は人々との関係に悩まされることになりそうだ。また、意味深にこぼれている黒い液体や、発表に際して公開された「New London Courrier Newspaper」の一面に大きく書かれた「OIL!」の見出しなどから、石炭に代わる燃料として石油が重要になってくるものとみられる。


前作『Frostpunk』は今年4月には売上数300万本を突破した高評価サバイバル・ストラテジーで、複数のDLCが配信されている。舞台となるのは、吹雪がおとずれ凍てついた都市・ニューロンドン。プレイヤーは都市の指導者として、コミュニティが生き延びるためにあらゆる手を尽くさなければならない。必要な施設の建設や法律の制定などに加え、トリアージや長時間労働の強制など、ときには非情な決断を迫られることも。資源管理や行動の最適化はもちろん、ときおり発生する会話イベントでの選択肢も重要となってくる。極限状態でのサバイバルを通じて、人の尊厳や生き方など、さまざまなことを考えさせられる作品だ。

『Frostpunk 2』のディレクターは、前作『Frostpunk』でリードゲームデザイナーを手がけたJakub Stokalski 氏だ。同氏は『Frostpunk 2』の発表に際し、ゲームのスケールや品質、UXのクオリティを担保するため、多くのスタッフを雇用したとコメント。開発チームは1作目のころから拡大を続け、今では70人規模へと成長したという。そうした開発体制のもと、前作をはるかに超える体験の提供を目指すと、Stokalski 氏は語っている。

また同氏は続編について、プレイヤーのみなさんは、このゲームに幅広い選択肢や自由な都市開発、そしてその結果を受け入れる体験を期待していることでしょう。『Frostpunk 2』では、前作同様に対立をテーマとしています。“生存と人の価値の対立”や“生命と吹雪の戦い”といった感じです。しかし、もっとも重要なのは、人間とその本性における葛藤という、政治や社会、テクノロジーの進歩といったゲームの多くの側面に影響する、新しいレイヤーが追加されることです」とコメントしている。


開発スタジオである11 bit studiosは6月14日に新規自社タイトルのティザー映像を公開しており、それぞれ「Project 8」「Eleanor」「Dolly」というコードネーム の3作品を制作中であると明かしていた(関連記事)。『Frostpunk2』はその3作品のうちの1つだったようだ。それまでは自社製エンジンLiquid Engineで開発をおこなっていたものの、以降のタイトルはUnreal Engineを使用することも発表しており、今回発表された『Frostpunk2』もUnreal Engineで制作されているとみられる。

『Frostpunk 2』はPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)向けに発売予定だ。なお、続編の発表を記念し、Steamでは前作『Frostpunk』の期間限定無料プレイが実施される。実施期間は8月13日午前0時から8月17日午前2時(日本時間)まで。気になっていた方は、この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。