韓国のインディーゲームスタジオProjectMoonは8月11日、『Library Of Ruina』を正式リリースした。対応プラットフォームはXbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)。Steamでは通常価格3090円で、13%オフのセールが8月18日まで実施中。Microsoft Storeでは3500円となっており、Xbox Game Passにも対応している。なお7月16日の時点では、8月12日のリリースが予定されていたが、1日前倒しになったようだ。
『Library Of Ruina』は、『Lobotomy Corporation』の続きの物語が描かれる、図書館バトルシミュレーションゲームである。本作の舞台は、奇妙な図書館だ。図書館には、招待状を持ったものだけが訪問可能であり、貴重な本が手に入るという。ただし、図書館で敗北したゲストは本にされてしまう。自称9級フィクサーのローランは、招待状を持たずに図書館へ迷い込み、図書館の館長であるアンジェラと遭遇。アンジェラの目的である「たった一つの完全な本」の入手を手伝い、司書として図書館で働くことになる。また、図書館でゲストを接待していく中で、ゲストの物語や都市の秘密も描かれる。
図書館では、訪れたゲストを司書が接待し、彼らから本を蒐集する。要するに、司書とゲストの間でバトルが展開されるわけだ。接待では、事前に各司書へセットしておいたデッキを使用し、ターンごとにページ(カード)を選択して行動する。
各ページには、数値の設定された行動が記されている。たとえば初期ページの1枚「軽い攻撃」を選んだ場合には、数値2-3の攻撃と、数値1-4の攻撃を出す。敵の行動と衝突した場合には、ダイスを振って数値を出し、数値によって行動の成否を判定。成功すれば、数値分のダメージを敵に与えられる。特殊効果のあるページや、特殊効果を付与する幻想体ページといった要素もある。敵の殲滅に成功すれば新しい本を入手。本を使ってデッキを強化したり、新たな本を餌に新たなゲストを招待したりなど、本の入手によってゲームプレイが進んでいく。前作同様に難易度の高いバトルと、前作と地続きの世界観で描かれるダークなストーリーが、本作では展開される。
本作を開発しているProjectMoonは、2016年に設立された韓国のインディーゲームスタジオである。同スタジオは、SCP風のモンスターたちを管理し、エネルギーを集めるシミュレーションゲーム『Lobotomy Corporation』を、2018年に正式リリース。Steamでは、1万3000件以上のユーザーレビューにより「非常に好評」を獲得している。また『Library Of Ruina』では、Steamにて2020年5月から早期アクセス配信が開始。アップデートが重ねられ、2021年4月頃に最後のエピソードが追加された。すでにエンディングまで導入されていたため、正式リリースに伴うアップデートなどは実施されていない。今後のアップデートとしては、一般招待状をModとして制作できるプログラムの提供が予定されているようだ。
『Library Of Ruina』は、Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)向けに配信中。Steamでは13%オフのセールが実施されているほか、Xbox Game Passにも対応している。