壮大オープンワールドRPG『The Wayward Realms』ティザートレイラー公開。『The Elder Scrolls』の“産みの親たち”が創る、大作を志す作品
デベロッパーOnceLost Gamesは8月2日、オープンワールドRPG『The Wayward Realms』のティザートレイラーを発表した。あわせて、Steamストアページも公開している。『The Elder Scrolls』シリーズ初期作品の主要クリエイターが中心となって制作されている本作は、往年の海外RPGファン期待の作品となっている。
まず、本作の開発元であるOnceLost Gamesについて紹介したい。同スタジオを率いるのはJulian LeFay氏 、Ted Peterson氏、そしてVijay Lakshman氏の3名。いずれも、『The Elder Scrolls』シリーズ初期作品の主要開発者だ。まず、LeFay氏は「『The Elder Scrolls』の父」との異名を取る開発者であり、Bethesda Softworksの最初期メンバーでもある。同氏は『The Elder Scrolls: Arena(以下、Arena)』にてリードプラグラマーとして参加。『The Elder Scrolls II: Daggerfall(以下、Daggerfall)』においてはプロジェクトリーダーおよびプログラミングとデザインを担当した、まさに同シリーズ初期の屋台骨だ。
そして、Peterson氏は『Arena』および『Daggerfall』にてデザイナーを務めた人物だ。以降『The Elder Scrolls IV: Oblivion』までのナンバリング作品にもライターとして参加している。Lakshman氏は『Arena』においてヘッドディレクター、リードデザイナー、そしてエグゼクティブプロデューサーを兼任するという大役を担った。3名いずれも、「『The Elder Scrolls』生みの親たち」と称するにふさわしいベテランクリエイターたちだ。
そうした開発陣の作品らしく、『The Wayward Realms』はかなり意欲的なオープンワールドRPGになるようだ。Unreal Engine 5を用いて制作されているという本作の舞台は、100以上の島々が存在する「Archipelago(群島)」と呼ばれる世界だ。島々には多数のNPCを含む大都市や危険な森林、巨大な山脈などさまざまなロケーションが用意されており、ストアページのゲーム説明によると「ほかのゲームより遥かに広大な」世界を旅できるそうだ。なお、ストアページにはプロシージャル生成とあるものの、開発側でプロシージャル生成を利用しているという意味であり、プレイヤーは全員同一の広大なマップで遊べるようだ。
本作はロールプレイ部分にも熱意が注がれており、キャラクタークラスやスキル、そして呪文やポーションに至るまでプレイヤーの手で作り出せるとのこと。本作の多数の派閥や勢力が存在しており、覇権を競い合っている。プレイヤーの各陣営における立場によっては、世界の歴史を変えることも可能だ。派閥を抜きにしても、プレイヤーは「陰謀に巻き込まれたコソ泥」や「遺物を探求する学者」など、自由な設定でのロールプレイが楽しめる。本作における物語の展開は仮想ゲームマスターの手によって変動し、「進化し続けるゲーム体験とストーリー」が楽しめるという。
本作の実際のゲームプレイについては、未だ多くが謎に包まれている。Twitter上におけるOnceLost Gamesの投稿を見る限りでは、本作は一人称視点を前提に開発されているようだ。この点は『The Elder Scrolls』ファンにとっては嬉しい知らせだろう。なお、三人称視点のサポートも検討しているとのこと。ストアページで「The Grand RPG(壮大RPG)」と銘打つ本作が、ベテランたちの手によってどのように創り上げられていくのか、楽しみにしたい。
『The Wayward Realms』はPC(Steam)向けにリリース予定。発売時期、および日本語対応については未定だ。