リメイク版『Dead Space』開発には『アサシン クリード ヴァルハラ』ディレクターが参加。原作シリーズ開発者の名も
Electronic Artsは7月23日、オンラインイベントEA Play Live 2021にて『Dead Space』のリメイク版を発表した。本作オリジナル版は、ホラーゲームの傑作のひとつとしてファンたちの印象に強く残っている。そうしたファンにとって注目のトピックであるリメイク版開発者について、その陣容が徐々に明らかになっているようだ。海外メディアVGCが報じている。
オリジナル版『Dead Space』は、2008年にElectronic Artsから発売された三人称視点アクションホラーゲームだ。開発はVisceral Games(同作開発時点の旧称はEA Redwood Shores、2017年に解散)が担当していた。プレイヤーは主人公である通信機技師Isaac Clarkeとなり、死屍累々の宇宙船で正体不明の怪物との死闘を繰り広げつつ、事件の元凶たる謎の遺物に迫っていく。本作はその優れた恐怖演出や世界観、印象深いキャラクターなどで多くのファンの心をつかんだ。
このオリジナル版は、現在に至るまで正式な日本国内展開はされていない。しかし、同作は国内コミュニティにおける知名度が比較的高い。主人公Isaac Clarkeは一部コミュニティから「宇宙最強のエンジニア」という愛称を与えられており、装着しているスーツの頭部デザインになぞらえて「(圭)」という絵文字でも親しまれている。『Dead Space』リメイク版発表の後には、海外のみならず国内コミュニティからも喜びの声が寄せられ、後述する国内展開の示唆に沸き立つ様子も見られた。
そうした背景もあり、リメイク版『Dead Space』は国内外の多くのファンから注目を集めている。期待を寄せるファンたちにとって気になるのは、実際に開発に携わるメンバーだろう。本作の開発担当は『Star Wars:スコードロン』などを手がけたMotive Studioだ。人によっては馴染みのない名前かもしれない。しかし内側を覗いてみれば、本作の開発にはオリジナル版『Dead Space』に関わった開発者や、多くの著名タイトル開発者が関わっているようだ。
まず、本作のゲームディレクターを務めるのはEric Baptizat氏。同氏は約15年間Ubisoftに在籍し、『アサシン クリード オリジンズ』などではリードゲームデザイナーを、『アサシン クリード ヴァルハラ』においてはゲームディレクターを務めた人物だ。そして同じくディレクター格としては、クリエイティブディレクターとしてRoman Campos-Oriola氏が起用されている。同氏はUbisoft作品『フォーオナー』でもクリエイティブディレクターを務め、その以前は『Ghost Recon: Future Soldier』にリードゲームデザイナーとして携わっている。
オリジナル版シリーズからの開発者としては、Mike Yazijian氏が挙げられる。同氏は『Dead Space 2』にアートディレクターとして携わっており、今回のリメイク版『Dead Space』でも同じくアートディレクターを務めるそうだ。ほかにもオリジナル版のUI/UXディレクターだったDino Ignacio氏が、コンサルタントとして本作に関わることを自身のTwitter上で明らかにしている。
VGCの調査によれば、『Dead Space』リメイク版の制作には、ここまで挙げたほかにも『アサシン クリード』や『Mass Effect』シリーズに携わった開発者が多数参加しているようだ。三人称視点アクションゲームの開発経験者が多く集っていることは、リメイク版に期待するファンにとっては安心材料になりえるだろう。
リメイク版『Dead Space』は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中。ティザートレイラーでは国内レーティング機構CERO審査予定のマークが表示されており、日本向けの展開が示唆されている。