『Destiny 2』次シーズンでクロスプレイ対応へ。全機種対象、マッチメイキングも拡大、しかし名前アイコンは廃止

 

Bungieは7月29日、同社が提供するオンラインFPS『Destiny 2』のクロスプレイ対応時期について発表した。クロスプレイは、同作が展開する全コンソールおよびPC向けに次シーズン実装予定だ。


Bungieは『Destiny 2』プレイヤー向け週間ニュース「今週のBUNGIE」 にてクロスプレイの詳細を明らかにした。対応プラットフォームはPCおよびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|SそしてStadiaで、本作が展開されているプラットフォームすべてが対象となっている。現地時間8月24日の新シーズン開始と共に実装される見通しだ。クロスプレイ実装に伴い、プレイヤー名の重複を防ぐために名称システムに変更がおこなわれるようだ。

本作プレイヤーは現在のプレイヤー名を保ちつつ、新たに「Bungie Name」と呼ばれるIDを与えられることになる。これは現在のプレイヤー名に4桁の数字を加えたもので、例として「ガーディアン」という名前のプレイヤーは「ガーディアン#1234」といったBungie Nameを与えられるようだ。このBungie Nameはあくまで個人の識別を可能にするためのものであり、確認するにはメニュー画面などにアクセスする必要がある。そのため、ゲームプレイ上は実装前と変わらない表示になるようだ。

しかし、一部PC版プレイヤーにはプレイヤー名の変更が加わるようだ。Steam版の『Destiny 2』プレイヤー名は、Steamのプロフィール名に対応している。PCでは特殊文字が扱える上に、コンソール版に比べて名前変更も比較的容易だ。そのため、Steam版の同作においてはプレイヤー名に『Destiny 2』ゲーム内アイコンなどの特殊文字を含めることが可能だった。コンソール版との互換性や検索性確保のために、そうしたアイコン類はプレイヤー名に利用できなくなるようだ。

Image Credit: Destiny 2 Symbols


Steam版の本作において、アイコン入りの名前は割とポピュラーな文化だ。アイコン利用者にとっては残念なお知らせではあるものの、クロスプレイ互換性のためには仕方ない決断だったのだろう。クロスプレイの実装に伴い、プラットフォームをまたいだフレンド追加が可能となるほか、Web上でフレンドを探して追加できるサービス「Bungie.net friend finder」が公開されるそうだ。ほかにもプラットフォームをまたぐボイスチャットや、コンソール版でのテキストチャット表示/入力のサポートなど、調整や機能追加が随時実施されるとのこと。

そして、クロスプレイ導入に伴い、PvEアクティビティについては全プラットフォームのプレイヤーが同一のマッチメイキングプールに属することになるようだ。別プラットフォームで遊んでいる知人との協力プレイが可能になるのはもちろん、別プラットフォームのファイヤチーム募集にも参加可能になり、マッチング時間の短縮なども期待できる。

一方で、PvPでのマッチメイキングはPC版とコンソール版で大きく切り分けられるようだ。また、コンソール版(Stadia含む)は各プラットフォーム別け隔てなくマッチングする。しかし例外もあり、PC版プレイヤーを含むファイアチームはPC版のマッチングプールに入れられるとのことだ。ひとつ気がかりなのは、Stadia版はコンソール扱いでありながら、キーボードとマウスでのプレイもサポートしている点だ。Stadia版は仕組み上ストリーミング遅延が避けがたく、比較的人口が少なめではあるものの、懸念材料にはなりそうだ。


元記事では今回のクロスプレイについてのさらなる詳細のほか、現シーズン最後となるPvPイベント「アイアンバナー」の日本時間8月4日午前2時の開催などが予告されている。気になる方は「今週のBUNGIE」(現在英語版のみ、日本語版は後日公開)を参照されたい。