『ポケモンGO』にてアカウント停止処分を受けるユーザーが突如大量発生。運営元は誤BANを認め謝罪、現在復旧作業中
位置情報ゲームアプリ『Pokémon GO(ポケモンGO)』を開発・運営するNianticは7月27日、本作のプレイヤーが誤ってアカウントの処罰を受けている状態にあると発表。一部のプレイヤーのストライクを取り消す作業をおこなっていることを明らかにした。
『ポケモンGO』においては、不正行為を理由とするアカウント停止処分を受けたとする報告が、7月25日ごろから国内外で数多く上がっていた(Reddit)。本作を含むNiantic作品では、不正行為に対しては「3ストライクポリシー」により、まず7日間のプレイ内容の制限、続いて30日間のアカウント停止、そしてアカウントの永久停止へと段階的に処分される。不正行為の内容次第で一足飛びにアカウントが停止されることもある。今回は、ストライク1を受けた人もいれば、いきなりストライク2を告げられた人もいたという。
処分を通知するメッセージでは、改変されたクライアントソフトウェア、もしくは許可されていない第三者の不正なソフトウェアを使用して『ポケモンGO』にアクセスしていることが検出されたと、理由が記されていたそうだ。また、今後も不正なアクセスを継続するようであれば、アカウントが永久に凍結すると警告されたとのこと。
本作に関しては、オリジナルのアプリを改変し、ユーザーの位置情報を偽装したり、ゲームプレイを自動化したりといったことを可能にするチートアプリが一部で出回っている。もちろん、そうしたチート行為は利用規約に違反するものであり、Nianticは過去に、チートアプリ開発業者を相手取り訴訟を起こしたこともある(関連記事)。ただ、今回アカウントの処分を受けた人たちは、指摘された不正行為について身に覚えがないと訴えていた。
日本のみならず海外でも、多数のプレイヤーが“誤BAN”ではないかと訴える事態となり、7月27日になってNianticは公式サポートアカウントにて声明を発表。誤ってアカウントの処罰をおこなったことを認め、プレイヤーに謝罪した。これまでには、多くのプレイヤーから被害について問い合わせを受けていたようだが、問い合わせの有無にかかわらず、ストライク処分を取り消す作業を進めているとのこと。
今回誤BANが発生した理由については、Nianticは明かしていない。一部のプレイヤーのあいだでは、古いバージョンであるiOS 12を使用していたことが、誤検出に繋がったのではないかとの声も聞かれるが、今のところはっきりしない。本作においては、昨年6月にも大量の誤BANが発生し話題となった(関連記事)。当時は、システムの不具合であるとされていたが、改めて改善を望みたいところである。