『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』最新アプデで、会話時にカメラが寄る「おはなしカメラ」機能追加。課題だった会話の味気なさにテコ入れ


マーベラスは7月28日、『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』の更新データVer.1.0.7を配信した。今回のアップデートでは会話時の演出が強化されており、目玉システムとして会話シーンでカメラが対象の住人に近寄るようになる「おはなしカメラ」が実装されている。本作では発売以降、ユーザーの声を聞いて継続的なアップデートが続けられており、今回の機能追加は「立ち絵がなく、会話シーンでの没入感に欠ける」という指摘に対応してのものとみられる。


『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』は、2月25日に発売されたNintendo Switch向けスローライフ牧場経営ゲームだ。プレイヤーは牧場を経営しながら広大な森を開拓し、さまざまな発見や出会いを繰り返しながらスローライフを楽しんでいく。2021年に25周年を迎える『牧場物語』シリーズの完全新作で、シリーズの25周年記念作品としても注目されていた。

しかし、満を持して発売された本作はゲームパフォーマンスの低さや不謹慎なイベント会話、演出面の淡白さなどが指摘され、3月3日にはプロデューサーである武村大氏が公式サイトに謝罪文を公開する事態となった(関連記事)。謝罪文の掲載以降、『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』では月に1回のペースで継続的なアップデートが続けられている。5月24日に配信されたVer1.0.5以降は演出面のアップデートがメインとなっており、これまでに「キャラクターの通常会話やイベントの追加」「食事の際に注文した料理がテーブルに並ぶようになる」 「クエスト達成時や道具アップグレード時の演出強化」といったアップデートがおこなわれてきた。

今回のアップデートである更新データVer.1.0.7では、会話時の住人の反応追加にくわえて「おはなしカメラ」が実装されている。本作には立ち絵が存在しないため会話シーンに没入しきれず、イベントシーンが淡白になっていることが指摘されていた。そうした課題への対応として、通常会話時にカメラを対象の住民に近寄らせることで話者をわかりやすくし、より会話シーンらしい演出になるように追加されたのが、この「おはなしカメラ」と見られる。SNSでは「おはなしカメラ」に対して好意的な意見が多く見られ、立ち絵に代わるものとしてユーザーに受け入れられているようだ。


これまでのシリーズで当たり前のように存在していた仕組みが新作で消えてしまえば、ユーザーから拒否反応が出てしまうこともある。『牧場物語』のように長く続いているシリーズであればなおさらのことだ。悪評とりまく状況から巻き返しをはかり、地道なアップデートを続ける『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』。アップデートの詳細は「更新データの配信について」および「プロデューサーレター 第六回」をご覧いただきたい。