Googleは7月23日、記念日に合わせた特別サイトロゴである「Doodle」で、東京オリンピック仕様のゲーム作品を公開した。アニメスタジオSTUDIO4°Cが制作協力をしており、キャラクターデザインや作中アニメーション制作などを担当したようだ。
Doodleは、Googleトップページにおけるロゴが各国の記念日などに合わせて特別仕様に変更されるコンテンツだ。過去には『パックマン』生誕30周年を記念して実際にプレイ可能な『パックマン』がDoodleとして公開されるなど、インタラクティブな作品がGoogleトップを飾ることもしばしばある。今回公開された『Doodle チャンピオン アイランド ゲーム』は、東京オリンピック開催にともない制作、公開されたもののようだ。
同作の内容は、ネコニンジャの「ラッキー」が個性豊かな伝承の生物たちが住む島におとずれ、各種競技で高得点を目指すというもの。島の各ロケーションおよび住民たちは、日本特有の風土を元にデザインされているようだ。キャラクターについても「赤鬼/青鬼」や「乙姫」そして「天狗」など、日本人にとって馴染み深いキャラクターが親しみやすく描き出されている。キャラクターデザインおよびアニメーション制作などを担当したのは、アニメ映画「鉄コン筋クリート」や「アリーテ姫」、「ベルセルク 黄金時代篇」三部作などを手がけたことで知られるSTUDIO4°Cだ。
ゲーム内容についてもかなり本格的なものになっている。舞台となる島はオープンワールドになっており、NPCキャラクターとの対話や探索などが楽しめるアドベンチャーゲームになっている。また間接的なオンライン対戦要素もあり、プレイヤーは、各リーダーが率いるレッド・イエロー・ブルー・グリーンいずれかのチームに所属して競技をこなし、チームのスコアに貢献。各チームのスコアはリーダーボードで確認できる。競技種目はマラソン・ラグビー・アーチェリーなどオリンピックでの採用競技のほか、今季の追加種目として採用されたスケートボードなど7種類が楽しめる。操作はキーボードのほか、ゲームパッドもサポートしているようだ。
なお、この『Doodle チャンピオン アイランド ゲーム』については記事執筆現在、オーストラリアやシンガポールといった地域には提供されているものの、北米やブラジルといった地域では通常のGoogleロゴが表示されているようだ。地域性に合わせたものか、時間差で公開されるものかは定かではない。しかし、作品は英語に対応しており、後述の紹介ページも英語による記述が中心のため、のちほど英語圏向けに公開される可能性は高そうだ。
また、Doodleの慣例として短期間で本来のロゴや別のDoodleに差し替えられることが多い。今回の『Doodle チャンピオン アイランド ゲーム』がいつまで掲載されるか不明ながら、こうしたDoodleは慣例として掲載終了後もアーカイブページからプレイ可能なため、掲載終了後も楽しむことが可能だ。
同作の紹介ページでは、STUDIO4°Cへのインタビューが公開されている。今回の作品について、キャラクターデザインや舞台設定にかけた思いなどが語られているため、興味のある方は一読されたい。ゲームはGoogleトップページよりプレイ可能。なお、2020年東京オリンピック競技大会開会式は本日午後8時より開始予定だ。