コロニー運営シム『RimWorld』有料DLC「Ideology」配信開始。本ゲームにも飼育システム追加の無料大型アップデート
インディーゲームスタジオLudeon Studiosは7月21日、コロニー運営シミュレーション『RimWorld』の有料DLC「RimWorld – Ideology」と、無料アップデートであるバージョン1.3を配信開始した。
『RimWorld』は未開の土地に訪れた入植者たちに指示を与え、生存と共同体の発展を目指すコロニー運営シミュレーションだ。今回リリースされた有料DLC「Ideology」は、コロニー住民全体の理念を左右するBelief(信条)システムを追加。ほかにも新建築物や、遺物を探索するレリックハント、新たなゲーム進行目標などを本作に追加する大型拡張パックとなっている。また、ゲーム本体にもバージョン1.3アップデートにより多数の要素が追加されている。
まずIdeologyの目玉となるのが、上述の信条システムだ。プレイヤーはコロニーの信条のコアとなる1から4個のMeme(ミーム)を選択し、コロニーの文化を特徴付けることが可能。設定できるミームの種類は豊富に用意されており、すっぽんぽんの全裸を推奨する「Nudism」、人肉食を是とする「Cannibal」、動物たちに人間と同じ権利を認める「Animal personhood」など、多彩な信条が用意されている。こうしたミームを組み合わせることで、プレイヤーは「ヌーディスト人肉食集団」や「慈善的な牧畜カウボーイ村」など、思い思いの共同体を作り上げることができる。
プレイヤーが設定したミームは、コロニー居住者の具体的な反応を左右する訓示(Percepts)に影響するようだ。こちらは奴隷制の是非や、人肉や昆虫を食用とすることへの感情など、ミームよりもこまかく居住者たちの信条を規定する要素となっている。同DLCストアページによれば、こうした思想の傾向などによってプレイの手応えや共同体の見た目、物語体験などが変化するそうだ。また、居住者ひとりひとりに、固有の能力を持つ社会的役割を与えたり、特殊な儀式を実行して結果に応じたメリットを得ることもできる。
同DLCの追加要素は信条システムにとどまらない。複数パートにわたるクエストで遺物を探索するレリックハント、妖精(Dryad)と結びついた特殊な樹木であるGauranlen tree、儀式に利用される祭壇や太鼓などの設置物および、ローブやブルカなどの衣装が追加されている。ほかにも、奴隷の売買や使役を可能にする奴隷システムや、太古の超知性機械と接触することによって「物理的実在性を超越する」エンドゲーム要素などが盛り込まれている。
また、『RimWorld』本体にも大型アップデートにより多数の要素が追加されている。動物の飼育スペースを設定できる動物小屋システムが実装され、敵が攻めてくる際の戦略バリエーションが増えている。ほかにも各種バランス調整や、QoL関係の改善など多数の要素が盛り込まれている。こちらのアップデートは本作ベースゲーム所有者は無料で利用可能だ。
DLCリリースと大型アップデートが同時におこなわれたため、『RimWorld』には本稿で紹介したほかにも莫大な量の改善とコンテンツ追加がおこなわれている。どちらも英語にはなるものの、詳細が気になる方は本DLCのストアページ、およびバージョン1.3パッチノートを確認されたい。
『RimWorld』有料DLC「Ideology」は現在配信中。対応プラットフォームはWindows/Mac/Linuxで、公式サイト(DRMフリー)とSteam、およびEpic Gamesストアにて購入できる。公式サイトでは20ドル、SteamおよびEpic Gamesストアでは2050円で販売中だ。なお『RimWorld』のローカライズはファン翻訳によるものであるため、現時点ではまだ本DLCは日本語に対応していない。